ども、人生にゆとりと幸福を創るFPゆとらです。
生活にゆとりがない!
節約して貯金や投資にお金を回したい!
古今東西、こんな悩みを抱えている人は多いですよね。
『お金』に対する感度が上がってきた昨今、『節約』はひとつのブーム。
でも、「…節約できない。続かない!」と、『節約』が三日坊主で終わってしまう人がほとんどのようです。
『節約』に限ったことではないですが、我慢だけして、節約を習慣化しようと思っても絶対に続きません。
そもそも『節約』というのは「イコール我慢すること」ではありません。
この考え方を理解できていないと、これからも「お金に苦しむ」人生になりかねません。
実はキチンと『節約』できている人で、我慢し続けている人なんてほとんどいないのです。
そこでFPとして、【本当に続く正しい節約方法】をお伝えしておきたくこの記事を書くことにしました。
せっかく節約するなら、キチンと続く方法でやりましょう。
節約とは「支出を減らす」こと。
そもそも『節約』という言葉から「我慢」を連想していないでしょうか?
無理して我慢しての『節約』では、絶対に節約し続けることはできないと、この際断言します!
あなたに「欲」はないのでしょうか?
もちろん、ありますよね。
だったら「その欲、無くしてください。」なんてどだい無理じゃないですか?ってことなんです。
なので「欲しいものは欲しい」「やりたいことはやりたい」という、自分の欲についても、まずは認めることが大切です。
ただ、何でもかんでもやりたい放題というわけにはいかないし、目的のために何かを我慢したり、諦めたりということも時には必要。
ただ最初から「我慢」だけでは続かないのです。
「我慢すること」はイコール「ストレス」だから、まず続かないです。
人間はだれでも無意識にストレスを避ける性質があります。
あなただけではなく皆そうなので、それが人です。僕だってそう。
だから、まずはストレスを避けるのではなく、ストレスになりにくい方法から手を付けるのが先。
最初の方でも述べましたが、そもそも『節約』とは、「支出を減らすこと」であり「我慢すること」とイコールではありません。
なので、ストレスをかけずに「支出を減らす方法」はないのか考えるのがまず最初になります。
特に「ムダな支出を減らす」ことができないか考えてみましょう。
そして、余ったお金を好きなことや投資に回せて、それが「快」に代わったら「我慢」も「快」に結びつくから、その時、初めて継続可能となるんですよね。
こうやってベビーステップで、少しずつ『節約』に向かっていくのが正しい姿勢です。
できるだけ「ストレス」を感じない状態から、徐々に習慣化していく、ということになります。
まずはストレスなく「支出を減らすこと」ができないか考えてみよう。
ムダな支出とは何か?
じゃあ「ムダな支出」ってなに?
「ムダな支出」というのは、減らすことができるのに、減らしていない支出のことです。
※例えばこの記事も参考にしてみてください。 →誰でもできる「ガス警報器」を解約してリース料金を節約する方法
例えば、次のような支出はムダじゃないでしょうか。
- 少ししかスマホでネットサーフィンしないのに、大手キャリアで月に何千円もスマホ料金を払い続けている場合。
- 電力やガスの自由化が始まっているにも関わらず、地域ガス会社契約にしたままの場合。(2022年現在、電気代高騰により新電力への切り替えが難しくなってます。)
- ポイントが付くのがわかっていながら、ポイントが付かない【現金払い】。
- 「なんとなく・・・」で寄ってしまうコンビニでの買い物。
クレジットカードやその他カードでポイントを貯めず、買い物をしているケースもそう。
「やれば簡単にできる」のに、やってないというのは、言い換えれば「怠慢」ということになります。
「いつでも〇〇で買い物をしている」なんて場合もムダな支出です。
ネット通販だけでも、楽天市場・アマゾン・ヤフーショッピング・公式ショッピングサイトと色々あるのに、どこが安いか調べもせずに購入するなんて「ムダな支出」そのものです。
常に「最安値」で購入する必要はないけど、せめて楽天とアマゾンを比較する、ぐらいはしたほうがいい時代です。
なのに「節約イコール我慢」と勘違いして、必要なものや欲しいものを全部我慢して支出を減らそうとするケースが多いように思います。
それでは節約は絶対に続かないから!!
人間の脳をナメてはいけません。
「ホメオスタシス」と言って・・・『今の自分をできるだけ変化させないようにする恒常性』というのが人間には備わっています。
だから少しずつ慣れ(習慣化)させる必要があるのに、一瞬の判断で、本当に必要な生命保険まで解約して万一の時に後悔したり、ストレス解消のための趣味を辞めるとかをしてしまうのが人間です。
意識していないくても、こういった「急激なストレス」は、必ずリバウンドします。(ダイエットだって同じです。)
これでは一時「支出を減らすこと」はできても、結果として余計にストレスが増えるだけに終わってしまいます。
逆にストレスが貯まることで、夫婦関係がギクシャクしたり、中長期的に見れば病気になったりする可能性すらあるのです。
節約 > プライベート ≧仕事 ・・・
と間違った順になってる自分に気づける?
本末転倒だよね。
じゃあどうすればいいのでしょうか?
節約の軸を持つ
【節約の軸を持つ】というのが対策のひとつになります。
『節約』の話になると、必ず出てくるのが『贅沢』という単語。
『贅沢』をなくせば『節約できる』という理屈からでしょうか。
では何が『贅沢』なのか?ってのは考えたことがありますか?
そもそも『贅沢』って悪なんでしょうか?
ここで考えてほしいのが『軸を持つ』ということ。
何が節約で何が贅沢か?というのは、もちろん人によって異なりますが、自分なりの「軸」をあなたはお持ちでしょうか?
『軸』がないあなたはとっても危険と言えます。
『軸』がないということは、無意識に人の言うことばかり鵜呑みにして行動することが多くなってしまうからです。
言い換えると、プロパガンダされたものに踊らされやすい。
テレビCMやYoutube広告などを見て、すぐにモノが欲しくなったり、本やネットの情報から、知らず知らずのうちに「他人の価値観」を刷り込まれてしまうのです。
だから結果「見栄えの良いもの」や「豪華なモノ」ばかり欲してしまいます。無意識に。
『軸』の基本となるのは、「自分にとって価値があるかどうか?」つまり【価値観】です。
だって自分にとって価値があるのであれば、それは『贅沢』ではなく「自己投資」になります。
もちろん「価値がある」というのを言い訳にしてほしくはないですが、常に
これは自分にとって価値があるか?
と問いかけてみることが大切です。
「う~ん…」と考えてしまうなら、それほど価値はないです。
本当に価値のあることなら「価値がある」と即答できるハズです。
例えば本の有用性を理解している場合、「読書のために本を買う」というのは価値があります。(どんな本を買うか、というのはまた別。)
自分の体験だけでは得られない知見が得られたり、視野を広げてくれたり、自己成長できると実感している最も安い投資の一つという認識です。
ただし、本は図書館で借りることもできますよね。(ちなみに図書館は自分が支払った税金の一部でできています。)
ってことは、すぐに手に入れて読むことや所有しておきたい、という価値があるような場合を除き、「本を買う」を「本を借りる」に換えることは『節約』の一つの方法と言えるんじゃないでしょうか。
ただ・・・その本があるかどうかわざわざ図書館まで行ったり、結局無くて購入することになる場合もあるし、スピードは一つの価値と考える価値観なら、「本を借りる」ことを非効率と判断して「本を買う」ことを選択するのももちろん価値観次第ってことになります。
要はそのあたりの【価値観】を常日頃から明確にしておく、もしくはこの機会に考えてみる、ってことが大事になります。
『リターンとコストを天秤にかける』ということ。
なので僕の場合、急ぎの本ならプライム会員で配送が速い「アマゾン」で、普段はポイントを考慮して「楽天ブックスや楽天に出店している本屋」で、まったく急がず『節約重視』の場合は「メルカリやヤフオク!」もしくはブックオフ等古本屋で、購入価値があるかどうか悩む場合は「図書館」で、と使い分けるという価値観の軸を作っています。
価値観を明確にし『節約』の軸を持とう。
我慢ばかりする人生に価値はあるのか?
我慢することが「快」なら我慢すればいいんですが、ストレスになるなら、まずは人間の恒常性を慣らすという、小さなステップから始めないと結局続かないです。
なので、まずはストレスのかからない方法で『節約』し習慣化できたなら、少しの我慢もストレスなくできるに違いありません。
そのように徐々に自分を慣らしていく、というのは『節約』に限らずとても重要な考え方です。
人間には「恒常性(ホメオスタシス)」があるので、すぐに変化はできないと心得よう。
そして、時には自分に「報酬」を与えて、『節約』を「快」と結び付けましょう。
「節約することは、こんなにいいことがあるんだ。」と脳に理解させてあげるのです。
ふだん「第三のビール」だったのを「ビール」にするなんていう小さいことから、自分ではなかなかふだん買わないような「高級品」(もちろん本当に欲しいもの)を買ってみる、とか、価値観にあったプチリッチな旅行に行くなどです。
そうやって、徐々に『節約』できる自分になっていくように、思考を転換させるのが大・大・前提。
これなしに、いきなり極貧生活や大きなストレスに耐えようとしたら、失敗することは火を見るよりも明らかなんです。
『節約』と「快」を結び付け、徐々に『節約』体質に慣れていこう
習慣になれば、小さな我慢は我慢じゃなくなる
そうやって徐々に『節約』に慣れてきたら、我慢は我慢じゃなくなってくる時がきます。
ふだん、無意識にハミガキをしているように、『節約』自体が当たり前になってくるからです。
最終的に「本当に手に入れたいモノ(生活)」のために、(周りから見たら)少しの我慢をしている、(自分としては)我慢というストレスは少ない、という状態がベストです。
その「我慢」は、いつまでも続くものじゃないと本人は理解しているし、その「我慢」こそが最終的な「快」につながるので、本気の我慢じゃなくなるというわけです。
ここを目指しましょう。
僕の好きな言葉があります。
「幸福」とは、最終的に欲しい果実を手に入れるために、今すぐ欲しい果実を犠牲にすることによって得られる収穫のことである。
ビジネスマンのバイブル『7つの習慣』で、スティーブン・R・コヴィー博士が書いている言葉です。
まさに『節約』にも通じる言葉ですが、この言葉だけを取り入れて、最初から飛ばして『節約』すると絶対に続かないから注意です。
【このような状態(自分)に、徐々になっていく】ということを、ぜひ目指してほしいと思います。
とすると、最後にひとつ付け加えたいことがあります。
『節約』する目的を見つけよう
それは『節約』する【目的】は何か?ということ。
あなたの節約する目的って、いったい何だろう?
もちろん、細かい視点で見れば「生活のため」とか「買いたいものがあるから」ということになるかもしれないですが、ここで考えてほしいのは、より大きな視点です。
大げさに思えるかもしれないですが、「人生においての【目的】」を考えることが、『節約』に大きな意味を与えてくれます。
抽象的すぎて難しいと思うので、僕の例をあげてみたいと思います。
僕は「時間的・精神的に自由を得て、好きなときに好きなことをすることで見聞を広め、自分で納得できる人生にしたい。」という大きな目的を考えました。(いずれまた変わるかもしれません。)
大きな目的から細分化すると、「『節約』することによって、貯まったお金で、時間的・精神的に自由になるための仕組みを作りたい」「セミリタイア・サイドリタイアできる状態に持っていきたい」というふうになりました。
じゃあその仕組みはっていうと、僕の場合、不動産だったり、金融資産への投資、そしてネットを活用した収益等となります。
で、そういった【目的】を考えながら、徐々に『節約』に自分を慣れさせた結果、実際に現段階で本業をやめても生活は何とかなるレベルにまで到達することができました。
言っておきたいのが、そこまで清貧な生活はしていなかったと思います。
けど、自分があまり価値を感じないものに関しては、お金を使うのを控えるようにはしてきました。
高級車や高級時計は持っていない(価値観に合わないからです。)し、家だって不動産投資してから後に買った中古物件です。
もちろんこの辺の価値観は人によって違うわけで、僕の真似をする必要は一切ありません。
ただ、こういった具体的な【目的】があれば、より『節約』を頑張れるのは事実だということです。
逆に【目的】がないと「あれっ?なんで今『節約』してるんだっけ?」と、戻る軸がなくなり、ストレスになりがちな『節約』がバカらしく感じる瞬間が出てくるかもしれません。
それぐらいストレスって、無意識的に反動が大きいものなんです。
それはもったいないからね・・・ちゃんと【目的】も考えておきましょう。
まとめ
さて、『節約』を「我慢」だけで考えていたなら、ちょっと考え直してみてはいかがでしょうか。
先にやることがあるのはわかりました。
以下、まとめておくと、
- ストレスがかからないよう「ムダな支出を減らす」(小さなステップから)
- 『節約』の軸を持つ
- 『節約』と「快」を結び付け、徐々に『節約』体質に慣れていく
- 『節約』の目的を考える
「節約が続かない」「何から手を付けていいかわからない」なんて方は、この考え方を参考に、少しずつ『節約体質』を手に入れ、最終的には「望んだ人生」を手に入れてほしいと思います。
僕も実感していますが、なんだか税金や社会保険料、そして物価がドンドン上がってきて、一人の給料だけじゃとてもじゃないけど、生活がしんどい今日この頃。
少しでもムダを減らし、生活に「ゆとり」「豊かさ」を生み出す工夫、仕組みが必要だとこれほど感じる時代は今までなかったと思います。
ただ『節約』ばかりじゃ、このしんどさから抜け出すことはできないのも事実です。
『節約』をスタートとして、できた「ゆとり」を「望む人生」を手に入れるために、投資やお金を生む仕組みを作るベースとしていただければ幸いです。
自分の人生、どう航海するかは自分次第。
気づいたら遅すぎるなんてことは絶対にありません。
今からでも「できること」をしっかりやって、目指す人生へ舵を取っていきましょう!!