【鼻中隔湾曲症体験談その1】地獄の手術当日のおハナシ

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ども、コスパにこだわるFP兼投資家ゆとらです。

このたび2泊3日入院して『鼻中隔湾曲症』の手術をしてきた。

鼻中隔の曲がった軟骨を切除する【鼻中隔矯正術】および、肥厚性鼻炎対策として【粘膜下下鼻甲介切除術】を行った。

慢性的な鼻炎による鼻づまりのため、睡眠時無呼吸症候群胸部圧迫感などQOL(Quality Of Life:生活の質)が著しく下がっていて、「手術受けなきゃ」ってほど体調を崩し、毎日が苦しかったのだ。

だけどこの『鼻中隔湾曲症』の手術は、調べれば調べるほど

「苦しい。地獄。後悔した。」

等と書かれており・・・。

ゆとら

恐怖がつのり、手術受けるのをためらうほどだった。。。

鼻中隔湾曲症は手術まで数か月待つことも多いし、乗り切るにはメンタル面と実はテクニック&知識が超重要になる。

地獄と言われる手術後を乗り切るために、僕自身、手術体験者のブログや動画にかなり励まされた。

それは手術や手術後のイメージと覚悟ができたからだ。

つーかね・・・手術前よりも手術後の方が実はたくさん検索することになる。。。(その理由はのちほど)

だけれども、もっともっと事前に情報を集めておいて準備しておけば、

もっと楽に手術を乗り切れたのに!

という後悔もある。

ということで、僕も恩返しではないけれど、心配・不安を抱えている方が少しでもラクに勇気づけられるよう『鼻中隔湾曲症』の入院・手術・そして手術後の体験や経過などを詳細に記しておきたい。

この記事を読んでおくと「見ておいて良かった~。」と、きっと思ってもらえると思う。

知っておくと「覚悟が決まる」ことや、「事前に準備しておいたほうがいいこと」など【少しでもラクに乗り切れる方法】を書いておくので、手術を検討されている方、手術を控えている方は目いっぱい参考にしてほしい。

目次

鼻中隔湾曲症の手術は大変だったか?(体験談1日目)

まず入院初日。この日が手術日。

14時から手術室に入ると言われていたけど、病院へは10時に来るように、とのこと。

もちろん当日は絶飲絶食である。(水は多少飲んでもOK。)

「いろいろ準備とか説明があるのかな?」と思ったが、どうも忙しい病院なので、早め早めの意味らしい。

ピッタリ10時に着くと、希望していた「個室」(差額ベッド代がかかる部屋)が空いており、無事「個室」へと入る。

しんどい手術なので、少しでも日があたり、夜中も自由に動きやすい「個室」がいいと思ったのだ。

ゆとら

後述するけど、この手術だけは絶対「個室」を選んだ方がいいよ。

「今日、手術の順番は3番目ですからね~。予定時間からちょっと前後するかも。」と看護師さん。

まぁこのあたりは予定どおり。

ところが!

「手術早まりそうです~!もう次ですって!用意しましょう。」と13時ごろに看護師さんが部屋に入ってきた。

持参のタブレットでのんびり動画を見ていた矢先、心の準備が少ないまま手術着へ着替えることになった。

血栓防止のための圧着タイツを履いて(こんなの履くんだね。初体験。)そして「個室」(病室)で点滴し手術室へ向かう。

僕は小心者なので点滴が大嫌いだ。怖い。

よく「血管見えにくいっていわれません?」と看護師さんに言われるほど血管が細いらしいので、いいイメージがない。(やはりと言うか何というか、右腕の点滴は失敗し、左腕に・・・アザが残りムダに痛かった。)

この「点滴」は、注射の瞬間少し痛みがあるが、一瞬の「チクッ」だけガマン。

小心者の僕は「点滴針がちゃんと腕にささっていなくて、途中でトラブルが発生したらどうしよう…」なんて考えが浮かぶんだけど、後から調べたところ、点滴針は看護師さんがちゃんと刺さったか確認できるような仕組みになっていて、どうやら失敗しようもないようだ。

なので、点滴自体はこれから手術される方・検討中の方は心配無用とだけ言っておきたい。

執刀してくれる先生に挨拶し、そのまま手術台へ。

・・・ここまでの流れ、速すぎっ!

まぁゆっくりの方が恐怖感が増すだろうし、逆に良かったかも?と思いながら手術台で横になる。

速やかに点滴に「麻酔」が流される(ちゃんと声掛けしてくれる)と、体がジワ~っとしてきて、そのままどうやら意識を失ったようだ。

全身麻酔での手術ってことで、これは事前説明で色々と怖いことを言われるけど、鼻の手術で死亡したって人を聞いたことがないので、万一のことがあれば「オレの人生それまで」と思って諦めることを決めていた。

ってか、麻酔中に死んだらもうある意味ラクなのかもしれず、そこは個人的に気にならなかったり。

まぁほんとに稀な確率でしかヤバいことは起こらないし、起こっても病院なので何とかしてくれるだろうってことで、あまり心配せず、ドーンと構えておこう。なんでも100%の確率ってのはないってだけのハナシ。

万一が起こるのは、若くて健康な方なら宝くじが当たる確率以下ぐらいだ。

「点滴」「全身麻酔」とも、特に心配は無用。むしろ(後述する)その後に備えよ。

鼻中隔湾曲症の手術の痛みは?

「手術終わりましたよ~」と起こされると、麻酔で意識を失ってからいつの間にか手術は終わっていた。

怖いとかなんとか思う間もなく、気が付いたら手術が終わっている。

これが全身麻酔の良いところ。

1時間ぐらいと聞いていたものの、2時間ぐらいはかかったようだ。

もちろん手術時の痛みは一切なく、手術そのものについてもなんら心配するようなことは無かった。

起こされてから意識は朦朧としているが、僕は特に頭痛や吐き気はまったく感じなかった。(微熱はあった。)

ただ「おー。麻酔で死ぬことは避けられた~。耐えた。」と思ったことは覚えている。

先生が「これが削った軟骨だよ~。記念に持って帰る?」とニンマリ見せてくる。

「うんうん」と声を出そうにも、喉がやられていて声にならない。

「手術」自体は、寝てる間に終わりラクチンだが、手術後、軽い痛みやしびれと喉に違和感があり、しばらく声が出なくなる。(人によっては発熱もある。)

そう、手術中には麻酔で呼吸が止まるので、酸素を体に送るために、喉からチューブを入れることになっているからだ。

「イエス(持って帰る)」のジェスチャー(首振り)をして、そのままベッドのまま個室まで運ばれた。

この時点でも意識は半分あって半分ないような感じで、まったくと言っていいほど不快感はなかった。

鼻中隔湾曲症手術後、意識が戻ってからが地獄!?

だが、だんだん意識が戻ってくると、あることに気付く。

手術後の鼻の痛みはそれほど強くない

まず「鼻」はそんなに痛くないこと。

術前に、先生からは「あまり痛くないと思うよ。」、でも麻酔科の先生からは「痛いと思うからそのつもりで。」と言われていた。

いったいどっちやねん!と思っていたけど、思いのほか手術した後も鼻の痛みは少ない。

全く痛みがないかと言われると、少しはあるし、上あご(前歯の後ろ)にしびれ感もあるが、痛み止めに頼らなくても十分耐えれるレベル。ジンジンしてるという感じ。

まぁ痛みが出るかは先生の腕にもよるかもしれないけど、気になる人は処方されたロキソニンを飲めば全然問題ないレベルの痛みだろうと思う。

手術後の痛みは大したことない。ロキソニンで対処可能。

手術後の本当の地獄は、100%鼻閉での口呼吸と口内乾燥

で、もう一つ。口でしか呼吸ができないことに気付く。

手術した鼻の中に、スポンジ状のものと綿球がギュウギュウに詰められているらしく、完全鼻閉なのだ。

意識朦朧のなか、自然に口呼吸できていたはずが、意識が戻るとこの口呼吸が死ぬほど辛い

なにが辛いかって、口内が異常に乾燥している状態で100%鼻閉、慣れない口呼吸をしなければならないことだ。

唾を飲み込むことすら空気が抜けないため、耳が「ピーン!」となって苦痛この上ない。

もともと鼻閉が強く、口呼吸には慣れているつもりだったけど、100%鼻閉がこれほどキツイとは!

手術後は口内が乾燥しまくってて、口呼吸の息苦しさに拍車をかける。(対策あり!)

焦らずゆっくりと吸って吐いてをすれば、また術後は『酸素マスク』もついているので本来大丈夫なハズなんだけど、なんか乾燥の不快感が加わると

これ以上、息ができないと窒息死してしまう!

みたいに感じてパニックになりそうに。

僕だけじゃなく、実際ここでパニックになり過呼吸になる人もいるようだ。

手術時間が短ければ、麻酔の余韻でアッサリ乗り切れる人もいるみたいだけど、僕の場合、結構手術時間が長かったため麻酔の余韻は少なく、発狂レベルの苦しさを味わうことになった。

脅してスマンが、以下に対策を示しておくので、手術がこれからの人は何とか乗り切ってほしい。

ここでの重要なポイント(対策)は2つ。

  1. 事前に綿を詰めるなどして100%鼻閉の状態での口呼吸を練習しておく。
  2. もしパニック(過呼吸)になったら、まず「吐く」方を意識して息を出し切るつもりでゆっくり吐く。

これを知っておくだけで、かなり変わってくる。

僕はパニックによる過呼吸になり鼓動がとてつもなく早まってきた、そうすると余計に焦って「ナースコール」を押す羽目に。

あやうく失神しそうになりながらも、2の方だけ知識として知っていたので「まずゆっくり息を吐きだすことに集中しよう」と、何とか「フー」「フー」と息を吐きだし、事なきを得た。

ゆとら

お恥ずかしい話、僕は意識を失いそうになり必死に「ナースコール」ボタンを押した。看護師さんが来てくれたところで、何も施しようがないのだけれど。。。(気は紛れるかな。)

看護師さんが来てくれて、口をゆすいでくれるが、またすぐに乾燥しだす。

これがもう地獄!

なのでもう一つポイントを足しておく。

事前に「ミニスプレーボトル」に水を入れておき、看護師さんに手術後枕元にそのスプレーボトルと、「吐き出し用カップか何か」を置いてほしい旨頼んでおく。

麻酔が完全に切れるまで手術後3時間ぐらい安静で、立ち上がることはおろか、水すら飲めない。

だが口内の乾燥は正直、発狂レベル。

看護師さんにうがいを延々と頼むことはできないので、せめて「吐き出す」ことを約束して、『酸素マスク』を外して、寝たままミニスプレーボトルで口内に水を吹きかけ、横に吐き出すしかない。(吐き出すまでもなく吸収されるかも・・・。)

ちなみに初日は病室から出ること自体させてもらえないので、「飲料」を買いにいくことすらできない。

この情報は絶対に役に立つから覚えておくこと!!(事前に知りたかった~。。。)

僕は耐えきれず、「小便がどうしてもしたい!」と看護師さんに訴え、手術終了3時間経つ前に「本当はまだやねんけどなぁ・・・ま、いっか!フラフラしない?」なんて言われて、なんとか自力で動けるようにしてもらった。

ただ「点滴」は翌日の午後まで続くので、少し動きにくい。

「点滴」をしていても、腕は曲げていいらしいのだが、どうしても体がこわばってしまいガチガチに。

腕を動かしていないからか、夜には手のひらや指がパンパンに腫れてきたが、点滴ってどうしてもそんなものらしい。

先ほど鼻中隔湾曲症の手術は「個室」を選択するのが絶対いいと書いたけど、ここから「個室」であることが功を奏す。

個室の洗面台で、乾燥した口内を潤すべく、何度も何度もぐちゅぐちゅうがいができる。

鏡を見たら、顔は手術でパンパンに腫れている。。。

ゆとら

「個室」じゃなかったら、本気で入院に耐えられなかったと思う。。。

口呼吸は、意識してしまうと苦しくなるので、「いかに自然な呼吸ペースにするか(無意識でいられるか)」と「乾燥」との闘いである。

自然な呼吸ペースだと、なぜか乾燥も緩やかになる。

「みんな乗り切ったのだから何とかなる!」と割り切って、呼吸に過剰に意識を向けないこと。

夜になると、その日初めての「食事」にようやくありつける。

ほとんどの体験者は「食欲がなかった」とのことだったけど、僕自身は食欲うんぬんより、食事に含まれる『水分』が非常に心地よく、口呼吸で食べにくかったものの、この「食事」にもメチャクチャ救われた気分になった。

一緒に出されるパックの麦茶も、一晩中の喉の乾燥を潤すのに役に立ってくれた。

小心者の僕は自然な呼吸ペースになれるはずもなく、ベッドではなく、ずっと洗面台の前に椅子を置いて座り、【呼吸→口をゆすぐ→呼吸→口をゆすぐ】というループを夜通し繰り返すことで何とか初日を乗り切った。

大部屋だとこのループができなかったわけで、本当に「個室を選択したオレ、ナイス!」と褒めてやりたい。

で、2日目の昼ぐらいまで続く予定の「点滴」だけど、これは看護師さんが無くなっては点滴液を交換に来るんだけど、真夜中、点滴液が無くなったにも関わらず、待てども待てども来ない。

そうこうしている内に、点滴チューブに血液が逆流!

恐ろしくなり、ナースコールを押すも反応なし!!なんでやねん。再度押してようやくの返答あり。

実は血液が逆流しても途中で止まるので問題ないようなのだが、心配性の僕は気が気じゃなかった。

また次の点滴に気泡が混じっているようにも見え、それすら心配になる始末。(ネット検索により、静脈点滴に多少の空気が入るのはよくあることで問題なしと判明。こちらは安心。)

「次の点滴液交換はおそらく朝方だろう・・・」なんて考えが頭をよぎって、結局こういった点も気になり眠りにつくことはできなかった。

こんな感じで、初日は手術で体は疲れているが、寝られないことを覚悟しておくべきだと思う。

鼻中隔湾曲症手術体験者は、ほぼ全員「初日は全く寝られなかった」と言っている。

入院初日は、むしろ「寝ない」つもりで。「口呼吸」と「乾燥」への対策だけは絶対考えておこう。

僕はもともと睡眠時無呼吸症候群がひどく、夜中何度も目を覚めす日常だったので、寝られないこと自体は正直、苦にならなかった。

それよりも何よりも「口呼吸の苦しさ」、これが初日に感じる最も大きな苦痛、地獄である。

どうしても睡眠したい方は、頼んで眠剤を出してもらえることもあるみたい。

あまり脅してはいけないが、手術経験者の多くが

今までの人生で一番辛い時間だった。

と言っているけど、僕も全く同感。人によっては出産よりキツイらしい。

それほど辛い。

「こんなのが入院中ずっと続くのか・・・。」と、絶望感に打ちひしがれることになると思う。

だけど、どうか安心してほしい。

人間の適応能力はスゴく、2日目には「絶対乗り切れない」とすら思っていた「口呼吸」にも、自然とある程度適応するようになる。

なので繰り返すが、入院・手術前に「100%鼻閉での口呼吸を練習しておくべき」だと思う。

これでかなり辛さは軽減されるだろう。

鼻中隔湾曲症の手術は日帰り・入院どっちがいい?

『鼻中隔湾曲症』の手術を検討されている方がネット検索すると、「日帰り」「入院」どちらでも手術が行えることがわかると思う。

「入院」も、僕みたいに2泊3日もあれば、1週間という病院も多い。1泊2日や3泊4日も結構あるみたい。

僕は絶対に「入院しての手術」がいいと思う。

僕のみならず、多くの経験者は「入院」での手術を勧めている。

理由は、「発熱」や「体のだるさ」、そして「その後の処置」全般を考えたときに、とてもじゃないけど、日帰りにするメリットなんてほとんどない。

翌日から仕事に行くつもりかもしれないけど、絶対やめといた方がいい。

本来1週間ぐらいしてもおかしくない手術なんだから、1週間ぐらいは職場に言って有休をもらってほしい。

発熱はひどい場合38度以上になるし、睡眠できていない状態で仕事しなければならないことにもなる。

体験者が全員「地獄だった」と言い放つ手術後を舐めてはいけない。

まとめ~鼻中隔湾曲症入院・手術初日の乗り切り方

ここまでが、鼻中隔湾曲症の入院初日。

手術と手術後についても初日の様子については詳細に書いたつもりだ。

なお余談だが、手術後「鼻に一切詰め物をしない」とか「スポンジに細いストロー状のものを刺して空気穴をつくる」という病院もごく一部あるようだ。が、これは正直どっちでもいいと思う。

詰め物をしようがしまいが、血と粘液と腫れで、どっちみち手術後は完全に鼻閉(鼻が詰まる)だから。

詰め物を取る際の痛みについては、次回でお届けしようと思うが、正直個人的にはそこまで大したことは無かった。(ただし、詰め物が何なのか?によるので、それについても次回。)

お読みいただくと手術をためらうかもしれないけど、できるだけ正直に記した。

知らないまま体験したほうがパニックになる可能性も上がるし、知っておけば対処も可能だからね。

僕も少しは事前にネット検索して情報を得ていたけど、「あまり知りすぎてもビビるだけかな?」なんて思って、ほどほどに(というか中途半端に)情報収集してしまったのが結果ダメだった、という。

が、結局手術後のあまりの辛さに、入院中何度も「鼻中隔湾曲症 手術後」とか入れて、みんなどうやって乗り切ったのだろうか?と検索せずにはいれなかった。

で、今だから言えるけど「受けた方がいい手術」だということも、僕自身は100%言えるので、知ったうえで何とか「準備」して、辛さを最小限にして乗り切ってほしいと思う。

手術後には「世界が変わる」というのも、体験者の多くが語る嬉しい事実。

長い人生を考えれば苦痛は一瞬。健闘を祈る!!

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