メットライフ生命のライフインベスト(ライフインベストプラス)という保険を勧められたんだけど、どうなの?加入しても問題ない?
ども、人生にゆとりと幸福を創るFPゆとらです。
さて今回は、2021年9月に新たに運用力アップのために特別勘定を強化した「メットライフ生命ライフインベスト(ライフインベストプラス)」について、です。
この質問にガチで保険のプロとして活動しているFPの僕がお答えします。
なお、
・そもそもライフインベストを含む「変額保険」より、NISAやiDeCoを使い、投信にした方がいいんじゃないか?
というご質問や、
・どこに投資すればよいか、わからない。
・損するのがイヤだ。変動するのが怖い。
・もっと良い投資先があるのではないか?どうせやるなら一番良いものを教えてほしい。
このように考えている人には以下ユニットリンクの記事で回答しているので、そちらを参考にしてください。
メットライフ生命ライフインベストとライフインベストプラスの違いは?
メットライフ生命ライフインベストは「〇歳まで」という満期が来るタイプの生命保険商品で、死亡保障+将来の資産形成のための運用効果を狙った金融商品のひとつでもあります。
ではメットライフ生命のライフインベスト・ライフインベストプラスでは何が違うかというと・・・
・ライフインベスト・・・死亡・高度障害
・ライフインベストプラス・・・死亡・高度障害+三大疾病
ライフインベストプラスの方は、【がん・心疾患・脳血管疾患】で所定の状態になった場合にも保険金が受け取れるという保障も兼ねています。
もちろん保険料はライフインベストよりライフインベストプラスの方がやや高くなります。
そして、同じ特別勘定(投信)で運用した場合、「ライフインベストプラス」の方がリターン(返戻率)は低くなります。
ここは三大疾病保障が必要かどうか?という目的に合わせて選ぶ、ということになります。
メットライフ生命ライフインベスト~バージョンアップで魅力大幅増!
数ある変額保険のなかでもメットライフ生命ライフインベストは後発組になります。
アクサ生命ユニットリンク「世界株式プラス型(キャピタル世界株式ファンド)」、ソニー生命バリアブルライフ「世界株式型」といった飛びぬけたパフォーマンスを叩きだす特別勘定(ファンド)が設定されていなかったため、「ライフインベスト」発売当時は評判も微妙で地味な存在でした。
ところが2021年9月から大幅バージョンアップされ、無視できないどころか、一気に変額保険の主役におどり出そうな気配を漂わせてきました。
ライフインベスト(プラス)のバージョンアップの主な点は以下のとおりです。
- 特別勘定(ファンド)が2種類追加された(ただの追加ではなく、この2種類が魅力的!)
- 三大疾病保障を追加したライフインベストプラスの発売
- 保険料払込免除特約の追加(選択できるようになった)
- 変換(コンバージョン)が可能になった
こうやって字面だけ見ると、「そんなに魅力的なの?」と思われるかもしれませんが、実はプロが詳細に見ていくとかなりスゴイことがわかります。
ライフインベストに追加された特別勘定ベイリー・ギフォード「ロイヤル・マイル」がスゴイ!
まずは「特別勘定の種類」追加について。
【世界株式型(アクティブ)】と【米国株式型(アクティブ)】が追加された2種類についてです。
実は2種類とも魅力的なんですがが、本記事では【世界株式型(アクティブ)】に焦点を当てていきます。
というのも・・・このファンド、スゴすぎるのです!!
中身を見てみると、なんと2020年何百とある投信(正確には579本)の中から「最優秀ファンド賞」を受賞(モーニングスター)しているファンド『ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(愛称:ロイヤル・マイル)』そのものです。
最優秀なので、受賞はもちろんこの1本のみ。
もう正直言って、年齢が若い方はこのファンド一択でいいと思うぐらいのレベルです。
というか、メットライフ生命のライフインベストで選択すべきは
「世界株式型(アクティブ)」である。
と言っていいと思います。
それほどこのファンド「ロイヤルマイル」は魅力的です。
ベイリーギフォード「ロイヤルマイル」をどう評価しているのかと言うと・・・
僕は顧客開示されていない資料を見ましたが・・・正直、そのパフォーマンスに度肝を抜かれました・・・。
驚愕パフォーマンスの「キャピタル世界株式ファンド」を、10年・15年という単位でみてもさらに上回るパフォーマンスなのが「ロイヤル・マイル」なんです。
シャープレシオ(運用効率)も、キャピタルより・・・(あまり言いすぎると嘘くさいので省略します。)
何よりビックリしたのは、『ロイヤル・マイル』は、たったの数十銘柄しか保有せず、その驚愕パフォーマンスを叩きだしていることです。(誰でもネット上で確認できます。)
ある程度パフォーマンスが出ているアクティブファンドと言えども、ふつうはリスク分散のために、保有銘柄は100以上になることが多いです。
ですが、このベイリー・ギフォード『ロイヤル・マイル』は、銘柄を以下のような視点で厳選に厳選を重ねているので、少数銘柄で運用をしています。(以下は一例)
- 今後5年で売上が2倍になる余地があるか?
- 株価が5倍以上になる可能性は?
- なぜ市場は見過ごしているのか?
当然、そんな銘柄がゴロゴロ見つかるわけもなく、数十におさまるというわけです。
ベイリー・ギフォード「ロイヤル・マイル」は、グーグル(アルファベット)株を手放したタイミングを公開していたり、コロナ禍にはすぐにmRNAワクチンで有名になったモデルナを銘柄に追加していることなど、開示もしっかりしており運用方針にブレがないのがわかります。
各国の年金基金ファンドにも組入れられるほどの実力があります。
運用方針・銘柄選定の眼力の確かさ。
これこそ
真のアクティブファンド!!
と叫びたくなるファンドがベイリーギフォード社「ロイヤル・マイル」なのです。
残念なことに、日本人はすぐにリスクや手数料(信託報酬)ばかり考え「インデックスファンド」を選択しがちで、手数料が高い「アクティブファンド」はハナから却下されやすいのですが。。。
手数料だけで判断せず、ちゃんとアクティブファンドも調べましょう!
ベイリー・ギフォード『ロイヤル・マイル』はアクティブファンドですが、インデックスファンドがこのファンドの利益に追いつこうとしたら何十年かかるんだろう・・・という実績かと思います。
本当のコスパというのは結果から導き出されるものです。
メットライフ生命ライフインベストは加入すべき?
ライフインベストは保険商品ですが、運用視点の特別勘定の情報ばかりお伝えしてしまってすいません。
「ロイヤル・マイル」(世界株式型(アクディブ)」は、それほどスゴイ特別勘定です、ということがわかっていただけると幸いです。
で、メットライフ生命ライフインベストが保険としてどうか?
言うまでもなく「保険(死亡保障)を考えている人にとっては、もちろんアリ」です。
三大疾病保障が欲しいけど掛け捨てがイヤな人、資産形成も同時にしたいというなら、ライフインベストプラスは検討の価値アリです。
ブログで何度かお伝えしていますが、インデックス・ファンドを選ぶのももちろん悪くないですが、「インデックス型だけ」にすることは非常に勿体ないし、あまりに情報が偏っている(昨今の売れ筋の書籍やYoutubeの影響が大きい)と思いますよ。
実際に猫も杓子も「NISA」でインデックス・ファンドを購入してお金を増やそうという流れの中、それを上回る実績が出るかもしれないという点で、選んでも間違いではないほど良い保険だと個人的には思っています。
結果として、保険そのものも「掛け捨て」ではなく「利益が出た」となる可能性すら期待できますし、僕自身変額保険(ソニー生命)に加入していて、かなりの利益が出ています。
変額保険の場合「保険関係費」が引かれたうえで運用に回るので、純粋に運用したいなら「NISA」「iDeCo」という風潮がありますが、こういった優秀なファンドを選択できる変額保険ならハッキリ言って「アリ」です。
ただ・・・そもそも保険商品で運用となると、運用のみの成果を期待するならばコスパは悪くなるのは当然のことです。
ですので、メットライフ生命「ライフインベスト」あくまで保障兼投資をお考えの方におすすめ、ということになります。
もちろんよくわからないまま投資するよりは、投資のつもりで加入しても間違いではないです。
純粋に「投資」として考えるなら、ベイリー・ギフォード『ロイヤル・マイル』を投信としてSBI証券で購入しましょう。僕は投資信託として保有しています。
教育費のつみたてには不向き
あと「教育費のつみたて」として、つまり学資保険替わりにはおすすめできません。
15年ぐらいの期間での積み立ては、変額保険には向いていません。
投資性のある商品の場合、(特に期間が短いうちは)タイミングが悪ければ損失が出ることもある程度覚悟しなければならないです(変額保険の場合、10年以内の解約は解約控除がされ返戻金が低く設定される)し、複利効果が生か相当思うなら変額保険については20年以上を考えていた方がいい。(ドル・コスト平均法での積み立てになるので、ある程度リスクは限定的ではあります。)
よって変額保険は、基本的には【老後のための資産形成兼それまでの保障】として考えるべきです。
あくまで「運用や世界情勢次第では教育費として使えるかもしれない」ぐらいに考えておいた方がいいですね。
なので教育費積立としては「なし」。老後資金として、かつ保障を持つという意味では「あり」というのが僕のFPとしての見解です。
したり顔で「死亡確率の低い生命保険なんて入らず、インデックスファンドのNISAがベスト」なんて思っていいて、2024年の株価大暴落で手放した人も多かったようですが、
長期的な視点で、インデックスファンドより増えていても何らおかしくはない、しかも保険付なので運用成績が悪くても家族にある程度安心してもらえるよ?
と言うのが変額保険だと思ってください。
ただし保険期間は長め、最低2~30年ぐらいで想定しておいた方がいいですよ、と。
そもそもインデックスファンドも含め、投資信託は性質上、短期を想定するものではありません。
またライフインベストプラスは、せっかくの積立を、がんや脳卒中により【続けられなくなる】リスクを軽減してくれるため、これも資産形成よりは保障寄りとなるが「アリ」でしょう。
本やYoutube動画の情報だけに踊らされず、ちゃんと中身まで確認して検討し、目的があっていればおおいに活用できる、ということです。
つまり結果としてコスパが良かった、ということになる可能性もあり得ます。
保険関係費用がかかっても、思ってもみなかった『万が一』の場合は払ったより大きな死亡保険金が受け取れることになりますし、ベイリー・ギフォード『ロイヤル・マイル』のパフォーマンスなら生存していても十分なお釣りがくる可能性や、むしろ「インデックスファンドよりこっちの方が良かったじゃん!」となる可能性すらあり得ますよ。
メットライフ生命ライフインベストのデメリット
他の変額保険と同様、ライフインベストも10年以内の解約は「解約控除」というペナルティがかかる仕組みとなっています。
これはデメリットですが、「自分で貯金や積立ができない」というタイプの人には、このペナルティが良い足枷となって『強制つみたて』の仕組みができあがることになるとも言えます。
【あればいつの間にか使ってしまう】というタイプの人は意外と多いです。
そういう方が仕組みづくりの一環として初めてみるのも悪くありませんね。
ちなみに比較してみるとわかりますが、メットライフ生命の場合、アクサ生命ユニットリンクと比べて以下の点で見劣りします。
・保険関係費がアクサ生命より少ないが、死亡保障に対する保険料はやや高い。
どういうことか詳しく見ていきます。
・ライフインベストの保険料はアクサ生命ユニットリンクと比較してやや高い。
これは単純に比較するとわかりますが、同じ保険金額(例えば1000万円)なら、アクサ生命ユニットリンクの方がわずかですが、メットライフ生命ライフインベストより「保険料」が安いのです。(多くはそうですが、全年齢でそうとは限らないことはお断りしておきます。)
保障を少しでも安く備えたい(貯蓄性あるタイプで)、というやや保障寄りで考えるならアクサ生命ユニットリンクに軍配があがります。
ライフインベストのメリット
メットライフ生命ライフインベスト固有のメリットもあげておきます。
変換(コンバージョン)が可能という点が、保険の機能という意味で大きい。
変換とは、保険に付きものの「告知(健康状態の申告)」無しで、メットライフ生命のその時その時の最新商品に切り替えることができる、ということです。(保険金額はライフインベストでの積立金によって異なるので、いきなり1億円の保険に切り替えるなど、極端な変換はムリです。)
つまり、老後の資産形成としてライフインベストに加入したものの、資産形成ではなく死亡保障として「保険を残したい」という風に考えが変わったとします。
そんな場合、途中でメットライフ生命の終身保険のような全くタイプの異なる保険に変換も可能ということです。
運用次第では、ある程度のお金は解約して引き出して、残りを使って変換(保険を違うタイプに換える)ということも可能になりますので、使い勝手の良い保険とも言えます。
まとめ~メットライフ生命ライフインベスト(プラス)
さて、メットライフ生命ライフインベスト・ライフインベストプラスについて、少しは参考になりましたでしょうか?
最近は若い方を中心に、FIREやNISAなど投資熱が日本でも上がってきています。
これはとてもいいことですよね。
インデックス・ファンドについても、非常に魅力的な情報をお聞きになられたのではないでしょうか。
ただ情報が溢れる現代は、比較もせずに盲目的に何かを選ぶ、というのは実に勿体ない時代です。
インターネットで情報が溢れる時代だからこそ、正しい情報を自分で取捨選択できるよう武装しなければならないのです。
「保険だから」とか「アクティブ投信だから」という理由でバッサリ切り捨てる人は、情報が足りていないことも多いです。
もちろん純粋に「お金を増やしたい」という目的なら、保険ではなく株や投資信託などに投資することをオススメします、ただし勉強して、ですよ。
だけど、保障を検討しているなら、優秀なファンド込みで変額保険も全然アリです。
それと、確率だけで「保険は不要」という風潮ばかりを盲目的に信じるのもどうかと思います。
自分の家族に万一が起こっても、間違いなく同じことが言える人だけ「保険は絶対に不要」と発言すべきです。
保険もコスパが大事だけど、コスパとはかけ離れた側面も持っている商品ですので。
保険金を受け取った人は「保険は不要だった」なんて後から言わないですからね。
イザという時、万一の時には「(多くの場合において)払った分以上に保険金が出る」のが変額保険。
そして「万が一がなくてもお金が増えている可能性がある」(しかも場合によってはインデックス・ファンドでの運用よりも)。
保障性のある商品を考えているなら、この辺りもぜひ参考にしていただき、人生にゆとりと豊かさを少しでも増やせれば幸いです。
また、加入している保険の保障の大きさや保険料、内容が合っているか?など、気になっている人は「ほけんのAI」を使ってみて、無料で判断してもらってはどうでしょうか?
必要ならば無理な売り付けのない優秀なFPがリモート面談に乗ってくれる機能もあり、僕も使ってみましたが優秀なシステムになっていますよ。