絶品のエバーグリーンなバラードや美しいメロディラインの曲が聴きたい!
といった方におすすめなのが、今回紹介する「エリック・カルメン(Eric Carmen」です。
ブルース・ジョンストン(ビーチボーイズ)がコーラスプロデュース(「My Girl」他)などで絡んでいたり、リンゴ・スター(ビートルズ)のバンドに参加したりしていますので、そのつながりですね。

エリックと言えば「エリック・クラプトン」が有名なわけですが、僕はエリック・カルメンが大好きなのであります。
エリック・カルメンの曲にはビートルズやビーチボーイズの影響も多々見られます。
が、何といってもバラードが絶品なのです!
(残念ながら2024年に74歳でこの世を去りました。ご冥福をお祈りします。)
そんなエリック・カルメンの魅力を紹介していきます。
忙しくてなかなかゆっくり音楽を聴く時間がない方も多いと思いますので、エバーグリーンな音楽だけをお伝えするように心がけています。
70年代ロックシーンを彩った孤高の天才エリック・カルメン
エリック・カルメンという名前を聞いて、すぐに曲が浮かぶ人はどれくらいいるでしょうか?
しかし「All By Myself」や「Hungry Eyes」といえば、多くの人が「あぁ、あの曲!」と思い出すかもしれませんね。
「All By Myself」は、自身でも全米2位のヒットを飛ばしましたが、あの歌姫セリーヌ・ディオンにカバーされたことで、さらに有名になりました。
「Hungry Eyes」は映画「ダーディ・ダンシング」挿入歌で、ヒットチャート4位となりました。
エリック・カルメンはその他のヒット曲ももちろんあります。
ただ、どちらかというとヒットチャートを席巻したわけではないものの、時代を超えて愛され続ける、エバーグリーンな楽曲を多数生み出しているシンガーソングライターなんです。
ラズベリーズからソロへ—変わらぬメロディの天才性
エリック・カルメンのキャリアは、パワーポップバンド「ラズベリーズ(Raspberries)」のフロントマンとして始まりました。
ラズベリーズも良い曲がたくさんありますので、また別の記事で書きたいと思いますが、「Go All The Way」(全米5位)などの楽曲で注目を集めたエリック・カルメンは、その後ソロとして活動を始めます。
バンド時代もソロ時代も、エリック・カルメンの作る楽曲に共通するのは、耳に残る美しいメロディラインです。

もう絶品と言ってもいいです!
ソロデビュー曲「All By Myself」には、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番からインスピレーションを得たという逸話があります。
「All By Myself」は、非常に美しく壮大な楽曲になっています。
クラシックとロックを融合させる彼の音楽的センスは、当時から群を抜いていました。
僕個人的には、同じくラフマニノフの交響曲第二番をモチーフにしたと言われる「恋にノータッチ(Never Gonna Fall in Love Again)」(全米11位)が大好きです。
というのも、この曲がラジオから流れてきたときに「なんて美しい曲なんだろう」と思ったことが、僕がエリック・カルメンを好きになったキッカケなんです。
きっと他の曲も素敵なんだろうな、と思ったんですよね。
その予感は的中し、エリック・カルメンが大好きになった僕は、後に彼の全アルバムをCDで揃えることになるほどでした。
映画音楽で再ブレイク—時代を超える名曲の力
70年代にヒット曲を飛ばした後、しばらくゴタゴタがあり、表に出てこなかったエリック・カルメンですが、80年代後半、「Hungry Eyes」が映画「ダーティ・ダンシング」のサウンドトラックに採用されたことで、エリック・カルメンは再び脚光を浴びます。
で、確かその後「Make Me Lose Control」でヒットを飛ばしたと思うのですが、ウィキペディアには出てきていませんね。。。
ちなみに「Hungry Eyes」は今でもラジオやストリーミングで頻繁に流れる人気曲です。
また「パラダイス〜愛のテーマ(Almost Paradise)」(映画「フットルース」)で作曲家としての才能を改めて示しました。
「パラダイス〜愛のテーマ(Almost Paradise)」はマイク・レノ&アン・ウィルソンの非常に素敵なデュエット曲で、エリック・カルメンの作るドラマチックな曲は、映画との相性が抜群でした。
そんなこともあり、エリック・カルメンの楽曲がスクリーンを通じて新たな命を吹き込まれ、次世代のリスナーにも愛されるようになったのです。
職人的なソングライティング—感情を揺さぶる名バラード
カルメンの真骨頂は、何といっても心に染み入るバラード。
「Boats Against the Current」や「She Remembered」などの楽曲には、彼特有の感情表現が詰まっていますので、ぜひ聴いてほしい曲です。
ピアノの音が非常に美しく、聴くと、キュッと胸が切なくなるような、そんなバラードです。
商業的な成功よりも、楽曲そのものの質にこだわり続けた彼のアプローチは、短期的なヒットよりも長く愛される「エバーグリーン」な作品を生み出す結果となりました。
このあたりのスタンスはビートルズのジョージ・ハリスンに似ていますね。
エリック・カルメンおすすめのアルバム
エリック・カルメンのおすすめアルバムですが、まぁ正直言って全部聴いてほしいというのが本音ではありますね。
そんなにアルバムの数も出していませんし。
ただ、どれか選ぶとするならば数あるベストアルバムの中で最新となる『エッセンシャル・エリック・カルメンThe Essential Eric Carmen』 ですね。


エリック・カルメンが最初に組んだバンド「サイラス・エリー」からのレア曲や、前述したラズベリーズの曲も含む豪華2枚組です。
エリック・カルメンの名曲はほぼ網羅していますので、聴くならこのベスト盤がベストでしょう。
気に入れば、ベスト盤以外のアルバムにも良い曲がありますので、集めてみてほしいですね。
例えば「Sleep With Me」収録の『トゥナイト・ユア・マイン』(Tonight You’re Mine)や、ベスト盤には含まれていない曲がほとんどの『夢の面影』 (Winter Dreams)などがおすすめです。


『夢の面影』 (Winter Dreams)は、廃盤かつ入手した人が少なかったため、プレミアが付いています。
適度な価格で見かけたらすぐに買いでしょう。


またレコード会社をゲフィンに移籍して後の1984年発売の『エリック・カルメン』は、長い間廃盤となっていましたが、紙ジャケットCDで再発されました。(もちろん僕は即買いでした!)
ファンの間でも名盤ということでレコードでもプレミアが付いていましたが、CDもすでにプレミアが付いています。
エリック・カルメンの曲を聴きたい人がいかに多いか、ということを表していますね。


『エリック・カルメン』は、バラードが得意なエリックの真髄が味わえる素晴らしいアルバムですよ。
なお、アリスタレコードからのデビューアルバムの題名も『エリック・カルメン』となっていることが多いですが、正確には『エリック・カルメン~サンライズ』です。
現代アーティストへの影響—秘かな尊敬を集めるエリック・カルメンの存在
ブルーノ・マーズやテイラー・スウィフトなど、現代のヒットメーカーたちもエリック・カルメンのメロディセンスから多くを学んでいると言われています。
彼らのインタビューでエリック・カルメンの名前が挙がることは少なくありませんが、業界内では「ソングライターのソングライター」として高い評価を得ています。
再評価される名曲たち—ストリーミング時代の再発見
近年、80年代音楽のリバイバルと共に、エリック・カルメンの楽曲も若い世代に再発見されています。


TikTokやInstagramなどのSNSでも彼の楽曲が使われることが増え、サブスクリプションサービスでの再生数も右肩上がり。
時代を超える楽曲の普遍性・エバーグリーンさが、今また証明されつつあります。
真のミュージシャンの価値は、一時的なヒットではなく、時間が経っても色あせない楽曲にあるのかもしれません。
エリック・カルメンは、まさにそんなアーティストの一人。
彼の紡いだメロディは、これからも多くの人の心に寄り添い続けるでしょう。