秋田県の名門酒蔵、両関酒造が手掛ける2つの人気銘柄『花邑』と『翠玉』。
どちらも『十四代』の高木酒造の技術指導のもと誕生した日本酒とあって、「おいしい」と日本酒ファンの間で高い評価を得ている銘柄です。
『十四代』好きな僕としても大好きな銘柄です。
しかし、それぞれに特徴があり、味わいや楽しみ方も実際は異なります。
今回は同じ蔵元でありながら、異なる個性を持つこの2つの銘柄『花邑』と『翠玉』の違いを詳しく解説していきます。
花邑と翠玉~味わいの違いを徹底解説!
花邑の味わい
花邑シリーズの特徴は、それぞれのタイプで異なる個性を持ちながら、共通して「深み」のある味わいを感じられること。
特に純米大吟醸は、華やかな香りと繊細な味わいが特徴で、特別な日に飲みたい1本です。
その分、愛好家からの支持も厚く、少しプレミア価格で販売されていることもあります。
「山田錦」や「愛山」で醸されます。
純米吟醸は、程よい香りと旨味のバランスが絶妙で、食事と一緒に楽しむのにぴったり!
僕は『花邑 純米吟醸 雄町』のちょっと甘め感と『十四代』っぽい風味が気に入っています。
純米吟醸には「雄町」や「美郷錦」があります。
純米は、お米の旨味がスルメのようにじわじわと味わい深くなっていく良さがあるイメージです。
基本的に「陸羽田」というお米での製造です。
翠玉の味わい
翠玉シリーズは全体的に「爽やか」で「親しみやすい」のが特徴です。
翠玉はエメラルドという意味で、その文字通り透明感がありクリアな味わいを特徴としています。
まだ『花邑』ほどの知名度がないため、価格も割と落ち着いている今が買い時かも?
吟醸は、上品な香りとすっきりとした味わいで、冷やして楽しむのがおすすめです。
僕の中で、ミニ十四代というイメージのお酒です。
花邑に比べると、ややスッキリしています。
「山田錦」や「亀の尾」があります。
特別純米は、バランスが良く、どんな料理とも相性抜群なので、食中酒としてぴったり!
コスパも最高です。
保存方法とおいしく飲むためのポイント
『花邑』『翠玉』など、レベルの高いおいしい日本酒ほど、保存方法が大切になります。
- 直射日光を避ける
- 冷暗所での保管
- 開封後は冷蔵保存
- なるべく早めに飲み切る
それぞれの特徴を活かした保管のコツは以下のとおりです。
- 花邑:温度変化を避け、じっくりと熟成させることで味わいが深まる
- 翠玉:フレッシュな状態を保つため、やや低めの温度での保管がおすすめ
特に『翠玉』は、ちょっとでも保存を怠るとダレる印象が強いですので、早めに飲み切った方が良いです。
『花邑』は、銘柄にもよりますが、多くは多少の日数経過も物ともせず、熟成感ある味わいに変化します。
その変化も楽しいですよ。
まとめ~シーンで選ぶ2大銘柄
『花邑』と『翠玉』の違いについて解説してきました。
基本的には序列はありませんが、やや『花邑』の方が両関酒造の力が入っている感があります。
『花邑』の方が銘柄が多いですし、純米大吟醸がありますからね。
なので『花邑』は、
- 特別な日に飲みたい高級ライン
- じっくり味わいたい時の1本
- 料理をより華やかに演出したい時に
- 特別な日の晩酌や贈答用に最適
『翠玉』は、
- 日常使いにぴったり
- コスパの良さが魅力
- 気軽に楽しめる味わい
- 日常的な晩酌や和食との相性が抜群
という感じになります。
どちらも素晴らしい日本酒なので、シーンに合わせて選んでみてくださいね。
ただし、販売は主に特約店に限られており、一般的な酒販店ではほとんど取り扱われていません。
なので特に『花邑』の人気銘柄は入手困難なことがあります。
ちなみに、最初は『翠玉』の特別純米から始めて、徐々に他のタイプも試してみるのがおすすめです!
日本酒初心者の方も、通な方も、きっと新しい発見があるはずです。
また両方を揃えておけば、気分や料理に合わせて楽しむことができるので、それもおすすめです。
両関酒造の技術と伝統が詰まった、これらの銘柄を飲み比べてみるのも一興でしょう。
ぜひ両関酒造の2大銘柄、飲み比べてみてください!