あなたは何のためにFIREしたいのか?【FIRE目的論】

FIREしたいですか?

ども、人生にゆとりと幸福を創るFPでFIREしたゆとらです。

最近、アメリカ発『FIRE』(早期リタイア)の考え方が流行っているようです。

要は、若いうちに節約し、その節約したお金を投資にあて、40代ぐらいで一生働かなくても暮らせるような種銭を稼ぎ、利息で食っていく、という考え方のことです。(他にも方法はありますが一般的なFIREはこの考え。)

動画や書籍で多数紹介され、現代の働き方に疑問を持つ世代が多くなってきたことも影響していると思われます。

実は僕も「FIRE」した人間です。

・・・自慢ぽく聞こえると申し訳ないですが、FIREって良い事ばかりではないですよ?

FIREを考えているあなたは「何のためにRIREするのか」考えたことがありますか?

これを考えずにFIREすると「あれ?なんかFIREって違うぞ。」ってことになりかねませんよ。

目次

なぜFIREが流行るのか?

「なんのためにFIREするのか?」と考えたときに、FIREが流行している理由が非常に参考になります。

いくつか考え方がありますが、大きく分けて2つではないでしょうか。

  • 自分のやりたいことを実現するため
  • 嫌な労働から解放されるため

どうでしょう?

当てはまっていないでしょうか?

そして多くは後者の「嫌な労働から解放されるため」が主な理由ではないかと思われます。

つまり、これは【従来の働き方がすでに限界を迎えている】ということの現れでもあると思うのです。

終身雇用で頑張れば給与が増え続ける、なんていうのは昭和の残物です。

働きつづけるには「やりがい」とか「金銭価値に見合うか」「自己成長できるか」といった要素が必要になります。

それが満たされないのなら「残業が少なく、いかにラクに働けて、自分の時間を確保できるか」ということに重きがおかれるのは自然の流れではないでしょうか?

なので、以前のように「昇進」に価値を置かない人が増えているのも当然と言えます。

昇進しようもんなら、責任だけ負わされて、それに見合った給料は受け取れないと思われているのです。

ゆとら

むしろ「昇進なんてしたくない」。

「早く労働から解放され、自分のために自由な時間を使いたい」というのが今の世代だと思います。

FIREの根底にはこのような考えも多くあると思うんですよね。

こういった考えを、企業の経営側の多くはまったくと言っていいほど理解していないので、ズレまくってます。

なので「最近の若いヤツはやる気がない。」などとほざくのです。

違~う!

身を粉にして働いても、会社が儲かるだけで自分には利益が少ないし、体を壊す危険性すらあるからなのですよ。

そしてもしそうなっても、会社が自分の生活を保障してくれるわけではないですから。

人口減とともに働く人員が減っていき、会社からの要求も毎年のように厳しくなりますし・・・。

ゆとら

こんな状況では将来に不安を感じて当然だよね。。。

これが今の日本で起こっている状況です。

日本も外国のように労働者の権利をもっと主張できる国になるべき

一方、外国に目を向けてみると異なる状況が浮かんできます。

誤解を恐れずにいうと、諸外国は日本みたいにサービスが良くありません。

それは「金銭的な価値に見合う働き方しかしませんよ」という労働者の権利が高いと言い換えることもできるほどに。

給与が割に合わないなら平気でストライキも起こすし、電車が時間通りに来なくても日本みたいに殺伐としません。

それだけ国民にも労働者権利に理解があるし「そんなもんだ」という認識があります。

日本は何でもかんでもサービスとか「お客様は神様」みたいに、顧客が権利を主張しがちだったり、経営側も売上ばかり考えた建前だけの【顧客至上主義】が多いんですが、外国では顧客と労働者は、あくまで対等なことが多いです。

これは文化の違いでもありますが、日本の行き過ぎたサービスはそろそろ限界を迎えてると思うんですね。

それ相応の対価を企業側が支払わなければ、過剰なサービスを提供する現場の人間が壊れてしまいかねません。

事実、日本は自殺率も高く、諦めに近い空気が日本全体を支配しています。

そのため、若い人は「希望=ワクワク」が人生に見出しにくく、疲れ果てて自分で考えることも放棄しがちです。

一部の「何とかしよう」という危機感のある人だけが、FIREにたどり着くというわけです。

FIREは是か非か

働くか?働かないか?を決める自由を持とう

FIRE(早期リタイア)できる状況をつくることは、もちろん「是」だと思います。

「自分のやりたいこと」がある人はもちろんですし、そうでない方も早く不当な労働環境から解放され、自分がしたい生き方を少しでもできるようになるべきだと思います。

働くか働かないか自由に選べる、というのはとても重要です。

生きるのに必要なワクワクを取り戻すべきなんです。

行き過ぎた労働環境の改善に国も動き出していますが、利益追求型の企業(いわゆるブラック企業)が真剣に労働環境を考えるはずもなく、過酷な労働で心身を病んでしまう人は後を絶ちません。

と言いますか・・・世間では優良企業とされているような大企業でも、ブラックとはいかないまでも、明らかにホワイトではない企業が日本って多いと思いませんか?

ゆとら

「グレー」な働き方の会社はかなり多い印象。
僕の勤め先もまさに「グレー」という言葉がぴったり。。。

こんなにあくせく働かなければ、われわれに「生きる権利」は無いのだろうか?

ってか、働くために生きてんの?僕ら。

いわゆる「富の分配」がうまくいっていないことも原因のひとつと言われたしますが、僕は「労働の分配」がうまくいっていないと思っています。

働きたい人の数と雇いたい企業の数は、割合的には合っているのに、全然マッチングしていないらしいです。

早く週休3日を選べる時代に

日々生活するために、ある程度の対価を支払わなければならないのは当然として、今の状況は「それ相応の対価」と言えないからでしょう。

そもそも【週休2日】っていう常識すら、どうなんでしょう?

なんで1週間は7日もあるのに、5日も働かなければならないんだろう?

1日に8時間も労働しなきゃダメ?

家族といる時間(寝ている時間除く)より、会社の人といる時間の方が多いぐらいなんですが???

ゆとら

まず早く週休3日にならんのかね。

いつまで引きずるの、その常識?

そんな常識を疑ってみると、違った対策が出てきます。

もう少し一人ひとりの働く度合いを少なくして、会社側は雇う労働者数を多くすればいいのです。

そうすれば失業者も減るし、もっと心身とも健康に、少なくとも今よりはイキイキ働けるのではないでしょうか?

どうせ給料はそこそこなんだから、労働時間を少なくし、副業や複業を認め、自分らしく生きるために様々な活動ができる「時間」を確保させるほうが、物質的豊かさより精神的豊かさを重視する現代には合っているのではないでしょうか?

そしてそういった会社の方が労働者からも選ばれやすいから、人件費が結局は高くつかないだろうし、社員も比較的やりがいを持って働いてくれるのでは??と思うのですが。

あなたは何のために働いているんですか?

この質問に、自信を持って「自己成長のため。」とか「社会貢献したいから。」と答えられる人は、やりがいを持ってイキイキと仕事をしているに違いありません。

でも多くの人は「お金のため」、言い換えれば「生きていくため」に仕事をしています。

なら逆に「お金」さえあれば、仕事しなくてもいいはずですよね。

じゃあFIREは、そのためだけに達成されるべきなのでしょうか?

自由でいるためにFIREできる「状況」をつくれ!

ここまで見ていただいた方は理解していただいたかと思いますが、FIREの価値は「お金のため」「生きていくため」に仕事を【しなければならない】という状況から脱出するためにある、と僕は考えています。

なので、いち早くFIREできる状況は作るべき。イコール「自由」をもっと自分の手に取り戻すためにFIREできる状況が理想だと思います。

ゆとりが無さすぎるんですよね、今の時代って。

そして実際にFIREするかどうかは別として、【自分が選択できる】という『自由』が何よりも大切

ゆとら

「自由意志」が奪われると人は死んだも同然です。

決定権・裁量権が少ないと人はストレスに感じる、ということが証明されています。

自己成長や社会貢献や自分の使命として、働きたいなら働く。

働くのではなく、別のことが使命と感じるなら、働かないという自由を得る。

これがもっとも大切なことです。

ただ・・・最近のFIREの風潮に僕はちょっと疑問も感じていて。。。

というのも、多感な若い時期に節約ばかりしまくって、それをほぼ投資に当てるのはどうか?ってことなんです。

何事にも「正しい順番」があり、

先にお金を作り、その後で遊ぶ

というのはもちろん正しいと思います。

ですが、若い時期にだけ体験できることというものもそれなりにあるし、楽しみながら達成する、ということは不可能なのでしょうか?

僕はそんなことはないと思います。

(若いうちに)お金を「体験」に使う、ということも自己成長に必要ですし、そういう方で成功されている方も多いです。

働いてばっかりだと「何のために生きているのか?」と疑問を持つように、節約ばっかりでも、それこそ「何のために生きているのか?」という本末転倒なことにならないか?ってことです。

著:ヴィッキー・ロビン, 著:ジョー・ドミンゲス, 翻訳:岩本 正明
¥1,604 (2024/11/28 17:13時点 | Amazon調べ)

『お金か 人生か』(著:ヴィッキー・ロビン、ジョー・ドミンゲス)という書籍が、FIREのはじまりとされていますが、どちらかというと「あなたが思うほどお金がなくても人生は成り立つのでは?」という考えに基づいています。

もちろんこれも正しいと思います。

だが、お金が人生を豊かにしてくれることも事実ですよね?

お金より大切なものはありますが、たいていの場合、何かをするにはお金が必要だからです。

「自分はどんな人生を歩みたいのか」「自分はどうありたいのか」そして「それはなぜか?」

それを突き詰めて考え、日ごろから【自分の価値観】を明確にしておくとFIREする、もしくはした後に後悔せずに済むと思います。

正直言って、僕はFIREして「退屈だなぁ」と思ったりしてまして、こうしてだらだらブログ書いたり、知人の事務所に顔を出したりしています。

僕の場合、働くことで社会と接し、そして顧客から「ありがとう」と言ってもらえることが純粋に嬉しかったし、社会貢献にもなっていると感じていたので、FIREした後にそれをとっても実感し「やっぱりリアルビジネスっていいな」と思って、これからリアルビジネスでやりたいことを考えているところです。

というか、FIREできる自由、働きたくなければ働かなくてもいいという自由があるからこそ、働けていたのだと痛感しました。

・・・と、ちょっと格好つけて言ってみましたが、本気でFIREの目的は考えておいた方がいいと思いますよ。

FIREして日々好きなことばかりして過ごすのは、もうちょっと後でもいいかな?それなりに自由に働けてるし。。。というのも大アリなんです。

何のためにFIREするのか?まとめ

この本質的な部分を考えておかないと、せっかくFIREはしたものの「やりたいことが見つからない」「ただ生きているだけ」という状況になりかねません。

楽しいと思っていることも、すぐに飽きがきます。

最悪の場合、生きている意味が見出せず精神的に病んでしまうこともあるのです。

これは自分への自戒を込めて言っています。

「何のためにFIREするのか」は「何のために生きるのか」をセットで考えることが重要だ、と再度述べておきます。

何のために生きるのか?

この人類の命題とFIREの目的は同義かと。

でもそれを考えることが、きっと自分の使命を思い出す(人は使命を持って生まれると言われている)手掛かりになります。

答えが見つかるまではカンタンではありませんが、探し求めながら、同時に「お金のため」に〇〇しなければならない、という状況を避けるためにも、しっかり準備をしていける人が本当に賢い人です。

ちなみに本当に「豊かに」FIREしたいのなら、人と同じことばかりしていてはダメだと思います。

ちょっとリスクを冒してでも(でも準備や勉強は入念に)、大胆に行動が必要なこともあります。

でもそれこそが、人生のダイナミズムというものではないでしょうか?

感動やワクワクは、このようなダイナミズムから生まれます。

ゆとら

もちろん、静かな幸せを感じることも大切だけどね。

「自分で納得できる人生」にするために、やれることはやっておく。

僕ももちろんまだまだ納得できる人生ではないですが、頭に汗をかいてこれからも考えつづけ、いろんなことを楽しみながら実践したいと思っています。

「何のためにFIREしたいのか?」「何のために生きるのか?」

忙しい毎日ですが、一緒に人生に本来あるべきワクワクを取り戻して頑張っていきましょう!!!!

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