パナソニックの有機ELテレビビエラの機種「Z95A」と「Z90A」どちらがいいのか悩んでおられませんか?
今回は、発売日が同じのこれらのモデルの違いを徹底的にレビューし、どちらを選ぶべきかを考えてみたいと思います。
同じ55インチ(55型)で比較してみました。
ぜひ参考にしてくださいね。
画質の違い
どちらのモデルも4K解像度を持っているため、画質には大きな差はないと思われがちですが、最も大きな違いが画質となります。
画質はテレビ選びの重要な要素です。
特に、色再現性とコントラスト比などパネル性能と画像処理技術によるものとがあります。
まず使用している「有機ELパネル」は、両モデルで大きく異なります。
Z95Aは新世代の「MLA-OLED」(マイクロレンズアレイ有機EL)パネルを採用し、輝度が高くグラデーションがより美しく出せる高性能パネルを採用しています。
さらにパナソニック独自のデュアルメタルヒートレス構造を採用するなど特別仕様とし、有機ELテレビにおける最強画質に近いレベルにまで画質を高めています。
Z90Aも通常の有機ELパネルとはいえ、LGディスプレイから調達したパネルに独自の一体型放熱プレートを搭載し、高コントラストの特別仕様とし、標準画質の高画質化を狙っています。
画像処理技術については、どちらもほぼ同技術を採用しています。
ただ、このパネル性能の差は技術では埋めがたく、画質はどう考えても「Z95A」がかなり上となります。
というか、業界でも最高峰に近い画質と言えます。
両モデルのスマート機能としてFire TVを搭載しており、ストリーミングサービスを簡単に利用することができます。
音質の違い
音質に関しても、両モデルには明確な違いがあります。
「Z95A」はラインアレイスピーカー(多数のスピーカーユニットを前向きに並べてクリアで本格的な音を狙っている)やイネーブルド&ワイドスピーカー搭載により「360立体音響サウンドシステム+」をうたっています。
音声実用最大出力も160Wと高出力です。
映画や音楽を楽しむ際には、「Z95A」の方が臨場感を感じやすいです。
一方、「Z90A」はイネーブルドスピーカー搭載で、「360立体音響サウンドシステム」(プラスがない)をうたっています。
立体的なサウンドを目指してはいますので、日常的な視聴には十分な音質を持っています。
音質にこだわりがある方には「Z95A」が合いますが、コストを重視する方やサウンドバーを導入予定なら音質は気にしなくても良い部分になります。
ゲームをする方にとっての機能も4K/120fps、eARC、VRR、ALLM、AMD FreeSync Premium、NVIDIA SPD Auto Game Modeと申し分ないどころか、業界でもゲームへのこだわりはここへきて最強になったと言えます。
デザインとサイズ
次に、デザインとサイズについて見ていきましょう。
はっきり言って、どちらも大差ないです。
「Z95A」「Z90A」どちらも地震が来ても倒れない転倒防止スタンドを採用しています。
ただし「Z95A」にのみついている機能として、スイーベル(首振り)機能で見やすい向きに変えられるスタンドになっているのが違いです。
価格とコストパフォーマンス
結局はここに皆さん辿り着くはずです。
価格についても確認しておきましょう。
「Z95A」はハイエンドモデルとして高価ですが、その分の機能や性能がしっかりと備わっています。
一方、「Z90A」は価格設定が比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスが非常に高いです。
時期や購入場所によりますが、約10万円近くの差が出ることもあります。
まとめ~どちらを選ぶべきか?
今回はパナソニックの有機ELテレビ「Z95A」と「Z90A」の違いを徹底的にレビューしました。
どちらを選ぶべきかは、使用目的や予算に応じて変わってきます。
もし、最高の画質と音質を追求するのであれば「Z95A」をおすすめしますが、コストを抑えつつも十分なパフォーマンスを求めるなら「Z90A」が良いです。
有機ELパネルも世代を重ねるにつれ進化してきていますので、スタンダードモデル「Z90A」でも画質に大きな後悔はしないでしょう。
ただし、液晶テレビに比べて輝度が低いのが有機ELテレビの弱点と言われてきましたので、それを覆すほどの文句なしの高画質テレビとなると「Z95A」になります。
コスパという意味では、高くてもMLA-OLED搭載の「Z95A」に軍配が上がります。
理由は他社(ソニー)のフラグシップモデルと比べても価格が安い!!(のに性能は五分以上!)からです。
ぜひ、自分に最適なテレビを見つけてくださいね。