ども、真のコスパにこだわるFPゆとらです。
サウンドバーの売れ行きが好調らしい。
最新のテレビに買い替えて「画質」には満足しているけど、「音が物足りないな~」と思っている人が多いのだろう。
むしろ「画質」が良いだけに、
テレビのスピーカーの音の「しょぼさ」が際立つ。
せっかく迫力ある大画面で映画を見ても、音が悪ければ感動まで薄れてしまう。
テレビがどんどん薄型化してるなか、薄いためにそれなりのサイズのスピーカしか内蔵できず、音質的にはどうしても不利になる。
これはある意味仕方ないけど、音は「サウンドバー」を導入すれば大幅にUP可能させることができるし、ブルートゥース対応スピーカーとして便利・・・ということに世間が気付き始めたらしい。
とはいえ、サウンドバーにそんなに高いお金を払うのもどうか?
値段もピンキリだけど、せっかく購入するのならできるだけコスパよく満足できるサウンドバーを選びたいよね。
予算5万円ぐらいまで(できれば2万円台ぐらい)が個人的にはサウンドバー購入の妥当なラインだと思うがどうだろうか?(もっと出すなら、本格的なサラウンドシステムを組んだ方がいいと思うのだ。)
画質は最高なのに有機ELテレビの音質にガッカリの筆者は、特に値段と音質のバランスに優れ、ピュアオーディオ的な思想で人気のデノン「DHT-S216」を早々に導入。
後継機『DHT-S217』の購入を検討されている方に「DHT-S216」を毎日使っている筆者が、ライバル機種や良い点悪い点含め、本音で音質や使い勝手をレビューするので、ぜひ参考にしてほしい。
テレビの音質改善に~デノンのサウンドバー「DHT-S216/S217」はなぜ人気があるのか?
デノン「DHT-S216/S217」は、サウンドバーの中でもとりわけ人気商品。
どうしてデノンのサウンドバーの人気が高いのかというと、ピュアオーディオ用スピーカー同様の思想で製作され「高音質なのに手頃な価格」という点が受けているからだ。
実際、音質と価格のバランスがサウンドバーに最も必要とされる要素ではないだろうか?
で、どれぐらいの人気かというと・・・
それまでのデノンのサウンドバーにおけるシェアが1%だったのに対し、「DHT-S216」発売後シェアが10%にまで伸びたほど。
10倍はスゴイ!
一般ユーザーが、「音質と価格のバランスが優れている」(つまりコスパがいい)と判断したからなのは言うまでもない。
ちなみにデノンのサウンドバーは、フラグシップモデル「DENON HOME SOUND BAR 550」を筆頭に、「DHT-S316」(2.5万円前後)「DHT-S217」(2万円前後)と本機の兄貴モデル「DHT-S517」がラインナップ。
「DHT-S217」はいわゆるエントリーモデルなので、一番価格が手ごろで買いやすいモデルだ。
エントリーモデルだと音質も「それなり」でしかないように思われるかもしれないが、そうではないところが人気の秘密だ。
「DHT-S216」はエントリーモデルにもかかわらず、開発にはデノンのサウンドマネージャー山内慎一氏が初期から関わって仕上げた初のモデルである。
そして「DHT-S217」は、ドルビーアトモスやドルビートゥルーHDなどのロスレスサラウンドに対応した後継機で、もちろん前機種同様、山内氏監修モデルとなっている。
山内氏が手掛けたモデル=「音が良い」というのは、オーディオ好きの間ではよく知られる事実。
実際音が良く価格も手ごろで「コスパが良くお買い得」という、多くのユーザーのニーズを満たしたモデルが「DHT-S216/S217」で、ヒット商品となったというわけ。
まぁサウンドバーとして「ちょうど良い」という感じで、僕もそう感じたから購入したんだけど。
値段が高くて音が良い、というのはある意味「当たり前」だからね。
デノン「DHT-S216/S217」は、サウンドバーとして多くのユーザーニーズを満たす=コスパが良い!
サウンドバーの音質は悪い?デノン「DHT-S216/S217」音質レビュー
「DHT-S216/S217」は、サウンドマネージャーの威信をかけて開発したサウンドバーだけあって、エントリーモデルとは言えまったく手抜きが無いのが素晴らしい。(「DHT-S217」は、「S216」から電源容量UP、ドルビーアトモス対応、脚部が1mm高くなり低音の質UPなど、細かなリファインが施されている。高さ67mmと薄型TVにピッタリ。)
まずサウンドバーの基本となる「音質」がしっかりしている。これが最も重要。
音質は価格から考えて、かなりレベルが高い。
あえて手頃な価格で出して『デノンのサウンドバーを広く知ってもらおう』という意図が強く感じられる意欲的かつ戦略的なモデルと感じる。
サウンドバーと言えば、デノンよりもヤマハ・ソニー・BOSEあたりがリードしているイメージがあったからね。
「DHT-S216/S217」は、 あえて本格的なオーディオを聞くための「ピュアモード」を搭載しているのがミソ。
サラウンド機能を前面に押し出す傾向が強いサウンドバーとしてはピュアモードは珍しいし、音質に自信がなければ搭載しないはず。
正直、ピュアモードで音を出したら
サウンドバー舐めてました。スイマセン。
と嬉しい驚きが。
映画をもう少し迫力ある音で楽しめたら・・・でも値段2万円だし、本格的に音楽を聴くには物足りないだろうな・・・
なんていう僕の考えを見事に打ち砕いてくれた感。
「DHT-S216/S217」は、普通に「良いスピーカー」として、音楽がちゃんと良い音(本格的な音)で聴けるのであった。。。
オーディオ歴20年以上の筆者は音質にはソコソコこだわりがある方。
もちろん普段使用しているメインスピーカー(KEF)と比べると物足りない部分はあるが、値段が違いすぎる。
それがたかだか2万円の、しかもサウンドバーが発する音というのが信じられないわけだ。
ただし、このサウンドバー「DHT-S216/S217」、小音量だと本領を発揮しにくいとも感じる。
もちろん小音量でもテレビの音は聞き取りやすくはなる。
だけど、あくまで音質的なことで言うと、ある程度の音量から「デノンらしさ」であるビビッドでスペーシャスな音質が顔を出してくる。
まぁそこまでお金をかけられなかったんだろうと思う。
で、個人的にはサブウーファーが一体型なのがポイント高い。
それなりの低音を稼ぐため、どうしても専用サブウーファー別置、というサウンドバーは意外と多いんだけど、この「サブウーファー」の別置きスタイル、正直言ってインテリアの邪魔なのだ(笑)
家族(主に奥さん)にも嫌がられるのではないかと思う。
なので「DHT-S216/S217」のように、シンプルなサウンドバー1本(サブウーファーは工夫して内蔵)というスタイルは大歓迎で、実際それも人気の理由のひとつ。
むしろでかいサブウーファーがあるせいで音がボワつく、近所迷惑、というのが無い分、好印象ですらある。
ただ、映画館的な雰囲気を出そうと思ったら、別置きサブウーファーがあったほうが雰囲気は出やすいのも事実。
なのでどうしても足りないと感じたら、サブウーファー追加用の出力端子があるので、サブウーファーを追加してやればいい。
対抗馬として、同価格帯だとJBL、ヤマハ、ソニーあたりのサウンドバーも比較対象に上がると思うけど、「この価格帯のサウンドバー」においては、音質的な観点でデノン「DHT-S216/S217」はオススメできる。
なぜならデノンの「しっかりした低音に支えられたキレのある分厚めの音質」がサウンドバーの用途にピッタリだから。
筆者はホームシアターをヤマハのAVアンプで組んでいて、ヤマハの音質はナチュラルだし、映画館やライフブハウスの雰囲気を作るのが得意な「シネマDSP」搭載でとても気に入っている。(他にもパイオニアやONKYOのハイエンド機所有経験あり。)
が、それはあくまで何本ものスピーカーに囲まれた場合の音質としてであって、ヤマハのしっとりした綺麗めでナチュラルな音質だと、シンプルなサウンドバーのキャラとしてはやや薄味。
ヤマハにももっと高価格のサウンドバーで、ビーム式採用でリアルなサラウンドが楽しめるものもあるにはあるが、ちと…というか「かなり」お値段が高い。(だったらAVアンプ買って本格システムを組んだ方がいい。)
ビームフォーミング方式のサウンドバーなら、押し出しの強いJBL「BAR 5.0 マルチビーム」がコスパが良い。
デノン「DHT-S216/S217」より少しだけ値が張るかな。
JBLは映画館でもスピーカーが使われることのあるブランドだし、しっかりした低音に支えられた音質という意味で、デノン同様、キャラ的にサウンドバーにピッタリ。特に映画鑑賞に合うはず。
デノン「DHT-S216/S217」の機能とおすすめの設定は?
デノン「DHT-S216/S217」の機能は、必要にして十分という感じ。
サラウンド機能としては「DTS Virtual:X」(「S217」は「Dolby Atmos」も)という最新規格対応だし、「Movie」「Music」モードも用意されている。
そもそも映画音声を聞き取りやすく・・・という用途向けに「ダイヤログエンハンスメント」(セリフの音量調整)も可能。
「Bluetooth」機能もあるので、スマホやPCから音楽を聴くこともでき一石二鳥。
テレビにHDMI(ARC)端子があれば、テレビとHDMIケーブル1本で接続可能だし、セッティングは非常に簡単だ。(HDMI端子がARC未対応なら光端子で接続可能)
そもそも「サウンドバー」にあれこれ機能があっても、切り替えて使うことは意外と少ない。実感として。
シンプルで音質が良い方がメリットが大きいと思う。
ただサウンドバーを検討している方にとって、音質同様気になるのが「サラウンド効果」だと思う。
本格的なサラウンドシステムを組めないので、サウンドバーで擬似サラウンドを楽しめないか?
ってことだよね。
そこに関しては「DTS Virtual:X」「Dolby Atmos」等がどうか?ということになってくるが・・・
感想としては「それなり」だ。
あくまで「DHT-S217」その他多くのサウンドバーは2.1chのスピーカーなので、いくらアップミックスして5.1ch感を出しても、リアルな5.1chや5.1.2chのように後ろや上方向に音が完全に回り込むということはできない。
後ろに壁があればそれっぽく聞かせてはくれるのだが、AVアンプでキチンと組んだときのサラウンドと比べると、効果を過度に期待しないほうがいい。(音を反射させるビーム方式でも、リアルな5.1chとは異なる。)
だが「DHT-S216/S217」には、それを補ってあまりある「音質」「設置しやすさ」、そして「値ごろ感」がある。
何個もスピーカーを置かずとも、「DHT-S217」をテレビの前にポンと置くだけで手軽に音質がアップでき、それなりのサラウンドが楽しめるのが魅力なのだ。
ちなみに「しっかりした音質」だと、ステレオ(2チャンネル)であっても、それなりのサラウンド感が出ることは知ってるかな?
なのでサラウンドと言っても「音質」が非常に大切になってくるし、その点において「DHT-S217」は手抜かりが無く、ヘタなサラウンドよりも好ましいサラウンド感になる可能性を秘めたサウンドバーかと。
ってことで、ピュアモードが最もおすすめの設定。その他、おすすめの設定は以下のとおり。
「DHT-S216/S217」の良くない点・デメリットは?
「DHT-S216/S217」のデメリットは、やはり上記のサラウンド効果だと思う。
「ドルビーアトモス」対応サウンドバーでも、物理的にスピーカーが天井にないことも含め、AVアンプを用意してサラウンドを組んだ場合と比べれば、当然ではあるがサラウンド効果は「それなり」でしかない。
「DHT-S217」に「Dolby Atmos Height Virtualizer」というハイトスピーカーやイネーブルドスピーカー(斜め上向きのスピーカーね。)を疑似的に再現する機能が搭載されているけど、「DTS Virtual:X」同様、効果には大きな期待はしないほうがいい。
サラウンド効果を一番に考えてのサウンドバー購入は、期待外れになる可能性がある。
これは高級サウンドバー除く、全てのサウンドバーに言えること。
リアルなサラウンドで聴きたいのなら、やはりキチンとしたシステムを組む必要があるってことは理解しておこう。
それよりも、サウンドバーの場合「基本的な音質」がしっかりしているかどうかが大切。
サウンドバーの「サラウンド感」はそれなり。それより基本音質が大切。
僕の場合、リビングはスペースの問題で「有機ELテレビ+サウンドバー」。
寝室兼シアタールームは、プロジェクターやAVアンプ、複数のスピーカーで「ホームシアター」を組んでいる。
サラウンド感は当然ながら雲泥の差がある。
よって「サラウンド」には、予算やスペースが許すなら「ホームシアター」構築をおすすめしたいところ。
でも、スペースの問題で組めないケースも多いので「サウンドバー」が売れているワケだし、だからこそ「サウンドバー」を検討する人が多い。
なら「DHT-S217」は良い選択だ。
デノンは「DENON HOME SOUND BAR 550」という、無線のサラウンド用リアスピーカーを追加でき、本格シアターに発展できる最上位ハイエンドモデルを準備しているが・・・
サウンドバーとしては高い!高すぎる!(サブウーファーとサラウンド用スピーカーを追加すれば約10万。)
他社も同様のラインナップになってきた。それだけサウンドバーって売れるんだろう。
ただ、いくら音質にこだわってます、拡張性がありますと言っても・・・
サウンドバーにここまでの値段出します?
常識を覆すほどとびきりの高音質・高機能でない限り
コスパ悪すぎ
と思うのは僕だけだろうか。
サウンドバーの音質は確かに上がっているけど、本格スピーカーと比べるとどうしても音質には限界がある。
なのでサウンドバーに10万円とか費やしても「中途半端」になるのは否めない。
それなら、音質に定評ある薄型AVアンプ(例えばマランツ「CINEMA 70s」)と小型スピーカーでも買って準本格シアターシステムを組んだほうが満足度が高いよ。(上記ホームシアターの記事で、安くスピーカーを揃える方法も書いてます。)
バーチャルサラウンドとリアルサラウンドは全くと言っていいほど異なるので。
あくまでサウンドバーは、手軽に音質アップそしてサラウンド感覚を楽しむものと考えた方がいい。
もちろん、その中でも良い音質のものを選ぼうということなのだ。
高級サウンドバーを買うなら、いっそ省スペースシアターシステムを組んだ方がいい。
デノン「DHT-S216/S217」まとめ~サウンドバーの超ハイコスパモデル
サブスク全盛のいま、自宅で楽しめるホームシアターやサウンドバーが改めて注目されている。
まとめると、デノン「DHT-S216/S217」は、その中でもコスパが良いというだけでなく、設置性や音質についても欠点の少ないモデルだ、ということになる。
薄型テレビの前に置いても邪魔になりにくいサイズ&デザインと、サブウーファーを別置きしなくてもいい、という利点は、奥様の理解も比較的得やすい。(先述のとおりサブウーファー追加はできる。)
テレビや映画音声以外でも、ブルートゥース機能でスマホ等から音楽を聴けて、毎日の生活を便利で豊かなものにしてくれる。
このブログのテーマである「ゆとり」という観点からもピッタリ。
デノン「DHT-S216」は約2万円ぐらい、「DHT-S217」で約2万強で買えるというのが、やはり一番のポイント。
コストを考えると十分に元が取れるどころか、お釣りがくるほど使い倒せる「超ハイコスパ」サウンドバーなので、この値段で早く幸せになっちゃうのが吉なのだ。
テレビはもちろん映画や音楽が好きなら、存分に楽しんだほうが毎日に潤いが出ていい。
約2万円なら、考えている時間の方がむしろもったいない。
映画もライブも高音質で臨場感が高まると「非日常感」がグッと増す。
「非日常」はワクワクやストレス解消の重要な要素!
サウンドバーで高音質の楽しさに気づいたら(かつ予算とスペースに余裕があるなら)、ぜひ本格的な「ホームシアター」にもチャレンジしたらいい。
こんな風に、せわしない毎日に少しのワクワクを取り入れて、人生を楽しむ工夫をしてみてはいかがだろう。
僕はFPだから節約やFIREへのアドバイスもするけど、実現できている人に共通しているのは「楽しんでやっている」ということ。
何事も楽しくないと続かないということだと思う。
自分の人生なんだから「つまらない」なんて言わず、主体的に「楽しみ」を見出していこう。
もちろんコストも考慮して、だ。
無尽蔵にかけられるお金を持っている人なんて少ない。日本人は世界的に見てもはや低所得者なのだ。
ホームシアターはかなり贅沢な幸せで、本格的なものだとそれなりに高価になるが、サウンドバーでまずその楽しさを体感してみよう!
きっと人生が今より豊かになるはずだ。
ちなみに「ふるさと納税」でもデノンサウンドバー「DHT-S217」を返礼品としてもらえる。
それなりの所得がある方は検討してみてもいい。