ソニーの有機ELテレビBRAVIA(ブラビア)の機種「A95L」と「XR80」どちらがいいのか悩んでおられませんか?
今回は、ソニーの売れ筋有機ELテレビのこれらのモデルの違いを徹底的にレビューし、どちらを選ぶべきかを考えてみたいと思います。
同じ55インチ(55型)で違いを比較してみました。
ぜひ参考にしてくださいね。
画質の違い
どちらのモデルも4K解像度を持っているため、画質には大きな差はないと思われがちですが、最も大きな違いが画質となります。
画質はテレビ選びの最も重要な要素となります。
特に、色再現性とコントラスト比などパネル性能と画像処理技術によるものとがあります。
まず使用している「有機ELパネル」は、両モデルで大きく異なります。
A95Lは新世代の「QD-OLED」パネルを採用し、輝度が高く色の彩度も美しい高性能パネルを採用しています。
さらに画質処理プロセッサーは同じですが、「A95L」はコントラストが「XR OLEDコントラストプロ」、「XR80」は「XRコントラストブースター15」と異なります。
色彩に関しては「A95L」が「XRトリルミナスマックス」に対し、「XR80」は「XRトリルミナスプロ」です。
もちろん「A95L」の方が上級機なので、パネル性能や技術も上で、有機ELテレビにおける最強画質に近いレベルにまで画質を高めています。
XR80も通常の有機ELパネルとはいえ、高い技術を投入し標準画質の高画質化を狙っています。
ただ、このパネル性能の差は技術では埋めがたく、画質は「A95L」がかなり上となります。
このあたりパナソニックと同じでハイエンドモデルと普及モデルで明確に差をつけています。
「A95L」は、業界でも最高峰に近い画質と言えます。
両モデルのスマート機能としてGoogle TVを搭載しており、ストリーミングサービスを簡単に利用することができます。
音質の違い
音質に関しては、両モデルにはそこまで大きな違いはありません。
どちらもソニーお得意の「アコースティックサーフェスオーディオプラス」を採用し、画面から音を発する仕組みです。
ソニーの有機ELテレビの強みは、この「画面から音が出る」ことで、映像と音とが見事にマッチしているところでしょう。
音声実用最大出力は、パナソニックより低めですが、実用上特段問題ないでしょう。
映画や音楽を楽しむ際には、ソニーの有機ELテレビは他社より一体感を感じやすいと思います。
ゲームをする方にとっての機能も4K/120fps、eARC、VRR、ALLMと申し分ないです。
デザインとサイズ
次に、デザインとサイズについて見ていきましょう。
はっきり言って、どちらも大差ないです。
パナソニックのような転倒防止スタンドとはうたっていませんが、スタンドの形からして倒れにくい構造にはなっています。
ただしスイーベル(首振り)機能はありません。
価格とコストパフォーマンス
結局はここに皆さん辿り着くはずです。
価格についても確認しておきましょう。
「A95L」はハイエンドモデルとしてかなり高価ですが、その分の機能や性能がしっかりと備わっています。
ただ、個人的には高価すぎると感じます。
一方、「XR80」は価格設定が比較的リーズナブルですが、やはり強気な価格設定です。
時期や購入場所によりますが、約20万円近くの差が出ることもあります。
まとめ~どちらを選ぶべきか?
今回はソニーの有機ELテレビブラビア「A95L」と「XR80」の違いを徹底的にレビューしました。
どちらを選ぶべきかは、使用目的や予算に応じて変わってきます。
もし、最高の画質を追求するのであれば、QD-OLED採用の「A95L」が希少なモデルとなり、検討の余地はあります。
ただ、QD-OLED採用のモデルが少ないためか、価格が高すぎるためコストパフォーマンスはあまり良くないと感じてしまいます。
ソニー好きで、コストを抑えつつも十分なパフォーマンスを求めるなら「XR80」でも大きな後悔なく満足できると思います。
ただし、液晶テレビに比べて輝度が低いのが有機ELテレビの弱点と言われてきましたので、それを覆すほどの文句なしの高画質テレビとなると「A95L」になります。
ソニーの有機ELテレビは現状、値段が高いため、コスパという意味では、他社の有機ELテレビに軍配が上がります。
QD-OLEDの彩度の美しさや輝度、視野角含め、カラーの鮮やかさに魅了された人にとっては「A95L」が唯一無二のモデルになるでしょう。
ぜひ、自分に最適なテレビを見つけてくださいね。