紀土 無量山 純米大吟醸レビュー~米の旨味を味わう陰の静かな日本酒

紀土 無量山 純米大吟醸レビュー~米の旨味を味わう陰の静かな日本酒

和食に合う、ちょっと贅沢な日本酒ないかな?

ぴったりなのを今年いただきました!

日本酒の世界にはたくさん魅力的な銘柄がありますが、今回はその中でも近年特に注目されている『紀土 無量山 純米大吟醸』(ヴィンテージは2024年)を正月にいただきましたので、レビューをお届けします。

「紀土 無量山」は、紀土ブランド最高峰のシリーズで、純米大吟醸ともなればトップクラスの日本酒となります。

紀土は「きっど」と読みます。

今回いただいたのはヴィンテージ2024年の精米歩合40%の『紀土 無量山 純米大吟醸』です。

この日本酒は、和歌山県の平和酒造が手掛けており、その品質と味わいから多くの人々に愛されています。

正直、ふるさと納税とか地元の方でないと、なかなか手に入りません。

早速、飲んだ感想をレビューします!

目次

紀土 無量山の背景

『紀土 無量山』は、平和酒造が製造する日本酒「紀土(KID)」の最高峰シリーズです。

もともと日本酒好きの中でも「紀土(KID)」は、そのネーミングと味わいで知名度を上げてきていました。

そして、世界最大の海外日本酒コンテストである「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2020」SAKE部門の最優秀評価(チャンピオン・サケ)に「紀土 無量山 純米吟醸」が選ばれ、世界No.1となったことで一躍世界で有名になったんですよね。

同時に、同品評会にて選出される世界No.1の日本酒酒蔵の称号「サケ・ブリュワリー・オブ・ザ・イヤー」を、2019年の受賞に続いて2年連続で受賞をするという初の快挙も成し遂げている素晴らしい酒造が平和酒造です。

平和酒造の蔵元である山本家は、1928年に酒造りを始め、その前は無量山超願寺という寺でした。

その寺の名と伝統を重んじつつも、現代の技術を取り入れた高品質な酒造りを行っており、それが「紀土 無量山」という名前に表現されています。

味わいのテーマは「日本一美味しい日本酒」だそうです。

「紀土 無量山」は、特に高品質な米を使用し、長い時間をかけて丁寧に醸造されています。

この純米大吟醸の醸造に使われているのは、山田錦の特A地区の米です。

山田錦は酒造りのために特に育てられた品種で、その特徴は粒が大きく、旨味成分を多く含むことです。

味わい深く、飲む人を魅了する酒米として広く知られています。

山田錦は酒造りにおいて欠かせない存在であり、紀州の柔らかできれいな水と合わせて、「紀土 無量山」においてもその力を余すところなく発揮しています。

純米大吟醸の特徴

純米大吟醸は、使用する米の精米歩合が50%以下であることが条件の日本酒です。

「紀土 無量山 純米吟醸」(チャンピオン・サケ)は50%の精米歩合ですが、今回飲んだ『紀土 無量山 純米大吟醸』は、山田錦を40%まで磨き上げています。

その結果、非常に滑らかで繊細な味わいを実現し、お米の旨味部分を更に引き出しています。

酸味と甘みのバランスが絶妙で、飲みやすさも抜群です。

う~ん、うまい・・・

とついこぼしてしまう、まさに日本酒の中の一級品と言っていいでしょう。

「紀土 無量山 純米大吟醸」レビュー~実際の味わいは?

さて、実際にこの『紀土 無量山 純米大吟醸』の味わいですが・・・

まず、香りを嗅いでみると、おいしい日本酒独特のフルーティーな香りが広がります。

熟れたパイナップルやバナナの香りが感じられ、まさに南国の果物を思わせるようなフレッシュさがあります。

口に含んでみると、米の旨味がしっかりと感じられ、滑らかな舌触りが印象的です。

「うめーー!」

と叫びたくなるような味わいではなく、どちらかと言うと「う、うまい・・・」と、しみじみくるような、シーン・・・とした静かなイメージのある日本酒です。

食事にピタリと寄り添い、料理を引き立て、そしてお酒自体もスーッと喉に収まっていく。

静かなお正月にぴったりのお酒、日本らしい奥ゆかしいお酒(なんだそりゃ!?)だと感じました。

余韻には心地よい甘みが残り、雑味はほとんどありません。

僕の大好きな『十四代』ほどのまろやかな喉越しではありませんが、スーっと綺麗で余韻のある味わいは、さすが精米歩合40%の説得力があります。

陰と陽だと「陰」のイメージがある静かな日本酒ですね。

料理が美味しいと、一緒についつい飲みすぎてしまいそうな魅力がありました!

芳醇旨口でも端麗辛口でもなく、ちょうど中間のようなイメージを僕は持ちましたね。

芳醇旨口派でも端麗辛口派でもイケる稀有なタイプかもしれません。

おすすめの飲み方

この純米大吟醸は、冷やして飲むのが特におすすめです。

しっかりと冷やすことで、香りが引き立ち、飲みやすさが増します。

また料理との相性も良く、特に和食との組み合わせが素晴らしいです。

刺身や白身魚の料理と一緒に楽しむと、その美味しさが引き立てられること間違いなし!

さすがチャンピオン・サケの更に上!!

まとめ

『紀土 無量山 純米大吟醸』は、米の旨味をしっかりと感じられる正統派の日本酒であり、その質の高さに多くのファンが魅了されていますが、今回その理由が納得できました。

山田錦という優れた米を使用して作られたこのお酒は、香り、味、余韻のすべてにおいてバランスが取れており、まさに日本酒の醍醐味を味わえる一杯です。

精米歩合40%という大吟醸クラスでしか味わえない、お米のクリアな味わい。

紀土 無量山 純米大吟醸こんな人におすすめ
  • 世界のコンクールで最優秀賞を取った上質なお酒を飲みたい方
  • 山田錦の純米大吟醸で上質な日本酒を探している方
  • 和食に合わせて、変に主張してこない日本酒をお求めの方
  • 精米歩合40%のクールな味わいを試してみたい方
  • ギフトとして上質な日本酒をお探しの方

和食とぴったり寄り添う上級の日本酒をお探しの方は、『紀土 無量山 純米大吟醸』をぜひ試してみてください!

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