5人目のザ・ビートルズ論~Another Beatleは誰??

5人目のビートルズって誰?ビートルズって4人だったよね?

ども、人生にゆとりと幸福を創るFPゆとらです。

世界中で愛されて続けている「ザ・ビートルズ」。

ザ・ビートルズのメンバーは、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4人ですが、よく「5人目のビートルズ」と表現される人物がいます。

ファンの間では、愛すべき存在として、そして親しみを込めて「5人目のビートルズ」という言葉がよく使われますよね。

「5人目のビートルズ」にふさわしい人物は何人かいて、ファンの間でも意見はさまざまです。

今日は「音楽数珠つなぎ番外編」として、「5人目のビートルズ論」をお届けいたします。

目次

5人目のビートルズとは?

「5人目のビートルズ」とは、ビートルズの4人のメンバーではないものの、その貢献度や人物像から、ビートルズのメンバーである、つまり「5人目のメンバー」と言っても過言ではない人物のことを、親しみを込めてそう呼んでいます。

要は、ビートルズに関わりの深い人物で、かつビートルズの活躍に一定程度の貢献をしている人物、ということになりますね。

5人目のビートルズたち~元メンバーも

5人目のビートルズと呼ばれる人物は何人かいますが、代表的な人物は以下のとおりです。

  • ジョージ・マーティン
  • ブライアン・エプスタイン
  • スチュアート・サトクリフ
  • ピート・ベスト
  • ジミー・ニコル

ジョージ・マーティン

ジョージ・マーティン(George Martin)は、ザ・ビートルズファンなら誰でも知っている、ザ・ビートルズのプロデューサーですね。

デッカのオーディションで落選したザ・ビートルズをEMIで拾ったことはもちろん、その後のザ・ビートルズのプロデューサーとしての活躍は、正に「5人目のビートルズ」と呼ぶに誰も異論はないでしょう。

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音楽的な助言だけではなく、実際にジョージ・マーティンのピアノプレイがザ・ビートルズのアルバムに収録されていますし、オーケストラアレンジが曲の魅力を際立たせていたり、と、その貢献度は多大なものです。

ザ・ビートルズ以外にも、同じくリヴァプールサウンドのジェリー&ザ・ペースメーカーズや、ジェフ・ベックチープ・トリック、田舎のビートルズと称されたスタックリッジなど、名プロデューサーとして様々なアーティストをプロデュースしています。

珍しいところだと、X JAPANのYOSHIKIもプロデュースしたことがあるんですよ。

音楽業界への貢献度から、イングランド王室からナイトの勲位を授与され、サー(Sir)の称号も持つ偉大な人物ジョージ・マーティン。

2016年に90歳で惜しくも死去しましたが、ジョージ・マーティンほど「5人目のビートルズ」にふさわしい人物はいないでしょう。

著:G・マーティン, 翻訳:吉成 伸幸, 翻訳:一色 真由美
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ブライアン・エプスタイン

ブライアン・エプスタイン(Brian Epstain)はザ・ビートルズのマネージャーです。

正確には2代目マネージャーで、初代はアラン・ウィリアムズなんですけどね。

NEMSエンタープライズの創立者であり、彼の経営するレコード店にレイモンド・ジョーンズというファンが「ビートルズのレコードはあるか?」と買いに来たことから、運命の歯車が回り始めた、と言われています。(真否のほどは不明とされています。)

気になったブライアンが、キャヴァーン・クラブにビートルズの演奏を見に行き、粗削りだが、光るものを見つけマネジメント契約をしたと言います。

ブライアンは、ビートルズを英国だけでなく米国など全世界で活躍する基盤を作り上げた人物と言えます。

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ザ・ビートルズの活躍にブライアンの財力あるマネージメントは欠かせないものでした。

ビートルズを世界に進出させたブライアン・エプスタインも「5人目のビートルズ」と称するにふさわしい人物であることは異存ないでしょう。

なおブライアンは同性愛者でもあり、ジョン・レノンを気に入っていたことは有名です。

「プラトニックな関係であった」とポールが発言しています。

ブライアンは薬物の過剰摂取で、残念ながら32歳という若さでこの世を去っています。

その後、ビートルズが崩壊していったことからも、ブライアン・エプスタインの存在は特に初期~中期には絶大なるものがありました。

スチュアート・サトクリフ

スチュアート・サトクリフ(Stuart Sutcliffe)は、れっきとしたザ・ビートルズのメンバーでした。愛称は「スチュ」。

メンバーきってのイケメンであり、ポールも嫉妬するほどのジョン・レノンの親友でありました。

画家としての才能もありましたが、楽器は不得手だったため、スチュの演奏シーンは横や後ろ向きの写真ばかりが残されています。

スチュアート・サトクリフは、自身の絵が売れたことから、バンドメンバーからベースを購入するように勧められ、ザ・ビートルズの最初のベーシストとなりました。(のちにポールが担当します。)

1960年8月、ハンブルクで演奏するためにザ・ビートルズの一員としてドイツへ旅立ちますが、このことがスチュの運命を大きく変えることになります。

ドイツで知り合ったアストリッド・キルヒヘル(キルヒャー)と恋に落ち、画家として活動するためにザ・ビートルズを脱退。ハンブルクに残ることを決意することになります。

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このことにより、ビートルズにベーシストがいなくなり、ポール・マッカートニーがギターからベースへ転向することになりました。

ちなみにスチュアートがビートルズを抜け、不要になったベースを買い取ったのはアストリッドの元恋人クラウス・フォアマン

その後、ビートルズのメンバーと演奏で共演したりするミュージシャンとして、そしてビートルズの『リボルバー』や『アンソロジー』シリーズのジャケットを手掛けたデザイナーとしても知られる人物です。

スチュアートはハンブルクで脳出血が原因で21歳という若さで亡くなってしまい、ビートルズのメンバーとの再会は叶わぬ夢となりました。

アストリッドはビートルズと交流が続き、プロの写真家として活動しました。

「With The Beatles」のジャケットは、アストリッドがハーフシャドーで撮影したジョンとジョージの写真からの影響。

またアストリッドが恋人のスチュアートに当時ハンブルクのアーティスト間で流行っていた前髪をおろした髪型(通称マッシュルーム・カット)が「ビートルズ・カット」として有名ですね。

ジョンが「もう一人の自分」というほどの存在だったスチュアート・サトクリフ

その存在自体が伝説となっており、れっきとした「5人目のビートルズ」でした。

スチュについては映画『BACK BEAT』(バック・ビート)の出来が秀逸です。残念ながら国内はブルーレイはなくDVDのみの販売です。

出演:スティーヴン・ドーフ, 出演:シェリル・リー, 出演:イアン・ハート, 出演:ゲイリー・ベイクウェル, 出演:クリス・オニール, 出演:スコット・ウィリアムズ, 出演:ポール・ダックワース, 監督:イアン・ソフトリー
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ピート・ベスト

ピート・ベスト(Pete Best)も、スチュと同じく元ビートルズのメンバーで、リンゴの前にドラムスを担当していました。

まだ名をあげる前のビートルズに所属し、ハンブルク修業に伴ってザ・ビートルズに加入しています。

ビートルズが地元で演奏していたキャヴァーン・クラブではルックスも良く人気者だったピート。

ですが、演奏に難がある事などから、レコードデビュー前にバンドを実質的に解雇され脱退することとなっています。

ただしピート人気は凄まじく、「ピートを出せ!」と、ジョージ(ハリスン)がファンから顔面を殴打されたのは有名な話です。(写真も残っています。)

ジョンが「俺らの最高の演奏は録音されていない。」つまり最高の演奏はハンブルク時代だった、との発言からも、ピートがそれなりの演奏をしていた可能性があります。

音質は悪いがその時期の音源も残っています。スタークラブの音源がそれですが、正直リンゴより素晴らしい演奏とは思えません。

アーティスト:ザ・ビートルズ
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ピート・ベストは、ひとりビートルズ・カットをせずリーゼントのままだったり、ピートがギグを抜けているときは当時別バンドにいたリンゴがビートルズのドラムを叩くなど、メンバーとも深くは馴染めなかったのではないかとも言われています。

実際、ピート解雇はビートルズのメンバーからではなく、マネージャーのブライアン・エプスタインから言い渡され、ジョン・ポール・ジョージはピートと顔を合わすことなくお別れとなったそうです。

なお、ジョージ・マーティンも「ドラマーを変える気はないか?」とビートルズのメンバーに打診したり、デビュー曲のドラムにはセッションドラマーを用意したり、とザ・ビートルズのドラムはリンゴが叩くことになるのが運命だったようですね。

とはいえ、ジョン・ポール・ジョージ・スチュ・ピートが当時のビートルズであり、正に「5人目のビートルズ」であったことは疑いようがない事実となります。

出演:ピート・ベスト, アーティスト:ピート・ベスト
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ジミー・ニコル

ジミー・ニコル(Jimmie Nicol)は、1964年のツアー中にリンゴが扁桃炎によりツアーに出られない時に、リンゴの代役としてビートルズのドラムを叩いた人物です。

約2週間在籍したザ・ビートルズでは「よくしてもらった。」と、メンバーとも上手く絡んでいた様子です。

ジミーの「It’s Getting Better」(だんだん良くなっているよ。)という口癖が、後に「サージェントペパーズ」に収録される「ゲッティング・ベター」の元ネタだったりします。

そんな意味で、ジミーの代役としての活躍はビートルズ全盛期とも言えるビートルマニアの熱狂を支えた一人です。

少しの間とはいえ、その功績は「5人目のビートルズ」と呼んで差支えないでしょうね。

見るからにナイスガイだし、実際に2週間メンバーだったのだから。

のちにジミーは「ベンチャーズ」「シャドウズ」と並び三大エレキバンドの一つと言われる「ザ・スプートニクス」にドラマーとして加入し活躍しました。

在籍期間が短いため映像作品などは限られています。

ジミー含め、5人目のビートルズとされるメンバーを知るには、やはり公式の『ビートルズ・アンソロジー』DVDがベストと言えます。

ビートルズファンなら視聴済みだと思いますが、何度も見ることで新たな発見がありますよ。リマスターされてブルーレイで発売されてほしいですね。

出演:ザ・ビートルズ, アーティスト:ザ・ビートルズ
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まとめ~5人目のビートルズにふさわしいのは??

さて、「5人目のビートルズ」の見解については、どのようにお感じになられましたか?

いやいや!〇〇が抜けてるだろ!

っていう意見ももちろんわかります。

他にも、ホワイト・アルバム中の名曲「While My Guiter Gently Weeps」の間奏で泣きのギターを弾き、実際にメンバーから加入を、という話がされていたというエリック・クラプトン

同じようにアルバム『LET IT BE』で多大な貢献をしているミュージシャン、ビリー・プレストンも。

無名時代のビートルズをバックに録音、音源も発売されたトニー・シェリダン

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デビュー曲「Love Me Do」でドラムを叩いたセッションミュージシャンで、幻のビートルズと言われるアンディ・ホワイト

ビートルズデビュー前に正式なオファーがあったとされるロイ・ヤング

そのほかにもロード・マネージャーとして、そしてアップル設立後は代表として、ザ・ビートルズを支えたニール・アスピノール

広報担当だったデレク・テイラー、ロード・マネージャーであったマル・エヴァンズ

著:デレク・テイラー, 翻訳:山本安見
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そしてアメリカのDJで自分のことを「5人目のビートル」と称したマレー・ザ・Kなど。

まだまだ他にもいるだろ?という「5人目のビートルズ」。

それだけザ・ビートルズが、そして彼らの歴史が愛されている証拠だと言えますね。

あなたはどれだけ「5人目のビートルズ」を知っていましたか?

忙しい毎日に、楽しい話題をいまだに提供してくれるザ・ビートルズ。

すごいとしか言いようがありませんね。

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