「車両保険は必要か?」いらないのはこんな人~FPが教える保険の入り方

自動車保険の車両保険っていらないんだよね?

どこかで聞いたハナシで、そんな勘違いをしていませんか?

どうやら「自動車保険に車両保険は不要!」なんていう無責任な暴論が、意外と有名なブログ・動画などのおかげでまかり通っているようです。

当たり前のハナシですが、車両保険が必要か不要かなんて、その人の状況や目的によります。

どんな場合でも【不要】なんて断じていいわけがないし、それだったら極端に言えば保険会社は詐欺ってことになります。

ということで、現役FPで保険に人一倍詳しい(もちろん実際に販売している)僕が、販売側ではなく、加入する側の視点から、コスパの高い自動車保険(車両保険)の入り方をお伝えしておきます。

もちろん、これを見たうえで【車両保険は不要】と判断できる人も多くいると思います。

目次

自動車保険に車両保険が不要とされる理由

「車両保険」…自分の車が損壊した場合の修理・買替費用のための補償

某有名ブログ・書籍が「車両保険はいらない」という理由は、以下のとおり。

  • 「事故にあわずとも(車両保険に対して)高い保険料を払わなくてはいけない」
  • 「万一事故にあっても免責金額の設定があるから自己負担が発生する(結局、お金を払わなければならない)」
  • 「等級が下がって翌年以降の保険料が上がるため、結局使ったら損をする
  • 「車両価値は年々下がるから、修理費が全額出ないことがある」

というのが主だった理由のようです。

だけどこれは正直、危険かつ極端すぎる意見・・・つまり無責任な暴論と言わざるをえません。

確かに「車両保険」は保険料が高いです。

それに車両保険を使うと、等級が下がったり、免責金額の設定によっては支払いが必要だったりするのは事実です。

でもそれだけで「車両保険は不要」とするには、あまりにも結論を急ぎすぎではないでしょうか?

先述したとおり・・・車両保険が必要かどうかは「目的」によるからです。

だから、検討に必要な知識を持っておくことが肝心となります。

車両保険がいらない場合とは?

「車両保険は不要」と有名なブログで見たから、と言って車両保険を外し「保険料が節約できた!」と得した気分になるのはカンタンです。

けれど、万一車両事故にあって「やっぱり車両保険に入っておけばよかった・・・」と後悔しても遅いですよね。

そうならないように、しっかり「自分で考える」ということをしてほしいと思います。

『自動車保険に車両保険は不要』とする偏った情報に共通しているダメなところは、「相手方がわかる事故」や「自損事故」に事故を限定してしまっているところです。

車両保険というのは『盗難』『あて逃げ』も補償してくれるのですが、それが無視されています。

また「車両無過失」の特約が無料付帯している保険会社も多いので、実際は「車両保険」を使っても、翌年保険料が上がらないことも多いのですが、こちらも無視されています。。。

では以下、実際に起こりえる(もしくは起こった)ケースを見てみましょう。

購入したばかりの新車が盗難にあったケース

例えば、あなたが購入したばかりの350万円の新車が、購入して数か月以内に盗難にあった場合を考えてみましょう。

まだ残価設定ローンもほとんど残っている状態です。

車両保険に入っていなかった場合は、車両が盗難にあっても、支払われる保険金はもちろん「ゼロ」。

残念ながら盗難されて車が無いにも関わらず、ローンの支払いは数年間続くことになります。

もちろん残価も払わなきゃいけません。

もし車両保険を付けていれば、ほぼ350万円、満額補償されたことは言うまでもありませんね。

しかも「車両保険は不要!」としているブログや動画にある「免責金額は自分で支払い」という情報も補足がありません。

実際は『盗難』の場合は、免責金額が差し引かれることなく車両保険金額全額が支払われます。

ゆとら

なんでこんな重要なことが書いていないのだろう。

ちなみに相手方がいる事故でも、相手方に過失割合が何割かある場合(交差点で衝突など)には、相手から払われるべき賠償金はまず免責金額から充当されます。

つまり、免責金額の設定があっても、自己負担なく保険金が払われるケースもそれなりに多いということになります。

免責金額とは?

保険会社が責任を免れる金額、つまり自己負担しなければならない金額のこと。

少し難しい用語も出てきましたが、正しい情報を知識として入れておくと「車両保険は不要」と断言できるはずがないのです。

さて実際に僕の知人に起こった、もう一つのケースも見てみましょう。

買ったばかりの車が当て逃げにあったケース

買ったばかりの車で買い物に行き、ある大型施設の平面駐車場に止めていたところ、帰り際に車を見たら、車の後ろ側が大きく破損していたというケースです。

どうやらトラックか何かが当てたにも関わらず『あて逃げ』をされてしまったようです。

車体の大部分に被害が及んでいたため、修理費用として7~80万ほどかかったらしいのですが、このような場合でも、果たして「車両保険は不要」と言い切っていいのでしょうか?

このような『あて逃げ』の場合については、自分で払えるなら問題ないのですが、一括で数十万円というのは一般的には大金だと思います。

等級が下がって翌年以降しばらく保険料が上がるとしても「保険から支払ってもらいたい」、というケースも多いのではないでしょうか?

なのでFP的に「買ったばかりの新車は車両保険はあった方がイイですよ」とお伝えしています。

もちろん、そのようなケースは頻繁には起きませんし、そのために保険料を払うのはもったいない、と割り切れるなら車両保険無しでもいいと思いますが、そもそも保険とはそういう時のためのもの。

最終判断は『あなたの価値観』で、ということになります。

少なくとも「自動車保険に車両保険は不要!」 と言い切るのは暴論、ということはおわかりいただけたと思います。

こういった知識の有る無しで「車両保険の要・不要」の判断もしやすくなるので、やはり「知識武装」はしておくに越したことはありません。

ゆとら

騙されないよう知識は蓄えておこう!

車両保険がいるケース・いらないケース

車両保険の必要性は、車種や運転者の状況、貯蓄の有無などによっても異なります。

車両保険の加入を検討する際は、次のような点を考慮しましょう。

新車や高級車の場合 → 車両保険の加入がおすすめです。

運転ミスをしやすい場合 → 特に初心者の場合、車両保険の加入をおすすめします。

貯蓄がある場合 → 車両保険の必要性が低いです。

新車から5年ほど経過した車や中古車の場合 → 基本的には車両保険の必要性は低いでしょう。

まとめ

車両保険を外すと、一般的に年間数万円ほど保険料が安くなります。

もちろん車の年式が古くなってきた、もともと車両価値の低めの中古車を足替わりに購入した、など、車両保険はいらない、付けない方が理にかなっている、という場合は多々あります。

必要なのは『正しい情報』を身に着け、情報の取捨選択をすることです。

一部の情報のみに踊らされないように気を付けてくださいね。

『正しい知識』が、日々のゆとりや豊かさを生みます。

一部の情報のみを鵜呑みにする「思考停止」は、一番危ないと知ってください。

個人的には、購入した新車の車両保険をケチるぐらいなら、「保険会社を見直して、自動車保険料そのものを下げればいいのでは?」と思います。

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補償内容をほぼ変えることなく、保険料だけ安くなる・・・これが本当の意味で「節約」(見直し成功)です。

ディーラーに勧められた自動車保険でなくても、よく考えて比較すると通販型自動車保険で必要十分かもしれません。

というか、ディーラーで進められる自動車保険は正直高いと申し上げておきます。

ゆとら

ネット型自動車保険で十分です!

今は自分でも比較可能な時代なので、必ず比較して、必要な補償と保険料のバランスの取れた保険会社を探す努力をしてくださいね。

「節約」という言葉に騙されて、必要な補償まで外さないように、くれぐれも気を付けてください。

また、加入している保険の保障の大きさや保険料、内容が合っているか?など、気になっている人はほけんのAIを使ってみて、無料で判断してもらってはどうでしょうか?

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では、より良い自動車保険に加入できますように祈念しております!!

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