元祖パワーポップバンド「パイロット」の凄まじい魅力について語るぞ

元祖パワーポップバンド「パイロット」の凄まじい魅力について語るぞ

こんにちは、音楽好きの皆さん!

今日は、前回の「ラズベリーズ」のパワーポップバンドつながりで、70年代に一世を風靡したスコットランド出身のバンド「パイロット(Pilot)」について語らせてください!

「Magic」や「January」といったヒット曲で知られるこのPILOT(パイロット)というバンドは、パワーポップの先駆者として今もなお多くのミュージシャンに影響を与え続けていて、僕も大好きなバンドの一つなんですよね。

ちょっとビートルズ調なところと、ややポップ寄りのパワーポップバンドということでお気に入りなんです。

そんなビートルズの遺伝子を持つPILOT(パイロット)の音楽的才能と時代を超えた魅力に迫ってみましょう!

忙しくてなかなかゆっくり音楽を聴く時間がない方も多いと思いますので、エバーグリーンな音楽だけをお伝えするように心がけています。

目次

輝かしいヒット曲の数々

パイロットと言えば、まず思い浮かぶのが1974年の大ヒット曲「Magic」ではないでしょうか?

あの「Oh, oh, oh, it’s magic, you know〜♪」というキャッチーなフレーズは一度聴いたら忘れられません。

「ああ、あれか~!」って人も多いんじゃないでしょうか。

マジでハマる、ってやつです(笑)。

この曲はイギリスのチャートで11位、アメリカでは5位まで上昇する大ヒットとなり、彼らの代表曲として今でも世界中でラジオ放送されています。

CMやテレビ番組でも使われることが多く、知らず知らずのうちに口ずさんでいる人も多いはず!

そして1975年にリリースされた「January」は、イギリスでナンバーワンを獲得した彼らの最大のヒット曲です。

冬の季節感と爽やかなメロディの組み合わせが絶妙で、毎年1月になるとどこからともなく流れてくる、まさに時代を超えたポップの名曲といえるでしょう。

少しビートルズちっくな曲調とウキウキするようなポップさが「PILOT」(パイロット)の特徴です!

メンバーの驚きの経歴

パイロットの魅力を語る上で欠かせないのが、メンバーたちのその後の活躍です。

バンドの中心メンバーであったデイヴィッド・ペイトン(David Paton)とビリー・ライオール(Billy Lyall)は、もともとスコットランドのフォークロックバンド「ベイ・シティ・ローラーズ」のセッションミュージシャンとして活動していました。

パイロット解散後、デイヴィッド・ペイトンは「アラン・パーソンズ・プロジェクト」や「KEATS」などで活躍し、ソロアルバムも出しています。

特筆すべきは、ドラマーのスチュアート・トッシュ(Stuart Tosh)が後に「10cc」に加入したこと、そしてキーボーディストのビリー・ライオールが「アラン・パーソンズ・プロジェクト」の初期アルバムに参加していることです。

つまり、パイロットは単なるヒットチャートを飾っただけのバンドではなく、後のプログレやポップロックシーンに大きな影響を与えた重要なバンドだったんですよね。

すごくないですか?

メンバーの才能がハンパないんです!

パワーポップの先駆者としての功績

今でこそ「パワーポップ」というジャンルは確立していますが、70年代前半はまだその黎明期。

パイロットは、ビートルズの影響を色濃く受けつつも、独自の洗練されたポップセンスでこのジャンルの発展に貢献しました。

彼らの特徴は、キャッチーなメロディラインと緻密なハーモニー、そして何より洗練されたプロダクション。

当時としては最先端のスタジオテクニックを駆使した彼らのサウンドは、今聴いても古さを感じさせません。

「Just a Smile」や「Call Me Round」といった隠れた名曲も、ぜひチェックしてみてください。

これぞパワーポップの教科書!と言いたくなるような完成度の高さです。

よってPILOT(パイロット)は、元祖パワーポップバンドの一角として認識されています。

ちなみに個人的元祖パワーポップ三大バンドは「PILOT」「ラズベリーズ」「バッドフィンガー」で決まりです!

現代ミュージシャンへの影響

パイロットの音楽性は、現代の多くのアーティストにも影響を与えています。

フォントaines D.C.やテイム・インパラ、さらには日本のSUPER BUTTER DOGやくるりなどのインディーポップバンドまで、彼らのDNAを受け継いだバンドは数知れません。

「えっ、そんな現代のバンドにまで影響与えてるの?」って思うかもしれませんが、本当なんです。

彼らの紡ぎ出す美しいメロディとコード進行は、時代を超えて多くのミュージシャンの心を掴んでいます。

再評価される名盤『PILOT~From the Album of the Same Name』(1974) 鮮烈なデビュー作

彼らのデビューアルバム『PILOT~From the Album of the Same Name』(1974年)は、発売当時はヒットシングル以外はあまり注目されませんでしたが、近年になってその完成度の高さが再評価されています。

アーティスト:Pilot
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特に「Just Let Me Be」や「High Into The Sky」といった楽曲は、現代的な感覚で聴いても非常に洗練されたポップセンスを感じさせます。

アルバムには彼らの最大のヒット曲「Magic」が収録されており、このシングルは全米で一躍トップ5入りを果たしました。

「Just a Smile」や「Never Give Up」といった楽曲にも、PILOTならではの明るく爽やかなメロディラインとハーモニーが光ります。

初期ビートルズを思わせるポップセンスと、プログレッシブな要素を持ち合わせた独自のサウンドは、当時の音楽シーンに新風を巻き起こしました。

このアルバム、マジで名盤なので、まだ聴いたことない人は今すぐチェックしてみてください!

彼らのアルバムは合計で4枚しか出ていません(ベスト盤等除く)ので、それがすべて入っていて、かつ最新リマスターとボーナストラック付きのBOXセットがおすすめです。

『Second Flight』(1975)飛躍の第二作

デビューから1年後にリリースされた2作目『Second Flight』は、彼らのキャリアにおいて最も商業的成功を収めたアルバムの一つです。

このアルバムからシングルカットされた「January」は、イギリスでナンバーワンヒットを記録し、世界的な知名度を獲得しました。

プロデューサーにアラン・パーソンズを迎えたこのアルバムでは、前作よりも洗練されたアレンジと高度な演奏技術が際立っています。

「Call Me Round」や「You’re My No.1」といった楽曲には、メロディの美しさと構成の緻密さが共存し、パワーポップの神髄を感じさせます。

キーボーディストのスティーブ・ウィルキンソンの参加により音の厚みも増し、バンドとしての成熟度が格段に上がりました。

『Morin Heights』(1976)実験性を深めた転換期

バンド名を冠した1作目、『Second Flight』と続いた勢いを受け、3作目となる『Morin Heights』は新たな挑戦作となりました。

カナダのモリン・ハイツスタジオで録音されたこのアルバムは、より実験的なサウンドを探求しつつも、PILOTならではのキャッチーさを失わない絶妙なバランスを保っています。

「Canada」や「Running Water」といった楽曲では、自然を題材にした歌詞と開放的なサウンドが融合し、プログレッシブな要素もより色濃く表れています。

商業的な成功は前作に及ばなかったものの、音楽的には最も深みのあるアルバムとして、コアなファンからの評価は非常に高いです。

『Two’s a Crowd』(1977)最後の航海

バンドの最終作となった『Two’s a Crowd』は、ペイトンとイアンによる事実上のデュオ作品として制作されました。

当時の音楽シーンはパンクロックの台頭により大きく変化していましたが、PILOTは自分たちのスタイルを貫き通しました。

アルバム最初を飾る「Get Up And Go」は、いかにもPILOTなビートルズ調ナンバーの素晴らしい名曲です。

その他「The Mover」といった楽曲には、彼らの音楽的才能が健在であることを示していますが、時代の流れには逆らえず、このアルバムを最後にバンドは事実上解散状態となります。

長らくCD化されていませんでしたが、解散後かなりの年月を経て紙ジャケでCD化されました。

ゆとら

僕は即買いでした!

しかし、その後もデイヴィッド・ペイトンはアラン・パーソンズ・プロジェクトで活躍するなど、メンバーそれぞれが音楽キャリアを継続していきました。

『Blue Yonder』(2002) 25年ぶりの復活

長い沈黙を破り、2002年に突如リリースされた『Blue Yonder』は、多くのファンを驚かせました。

デイヴィッド・ペイトンとイアン・ベアンソンの再結成により実現したこのアルバムは、彼らの原点回帰と現代的な感覚の融合を感じさせる作品となっています。

と言っても、実は長らくCD化されていなかった『Two’s a Crowd』を、もう一度二人で作り直した作品になっていて、曲目はほぼ同じです。

ただ「Wind of Change」や「Looking Around」といった新曲には、25年の時を経てもなお色褪せないPILOTのメロディセンスが健在であり、長年のファンだけでなく、新しいリスナーにも彼らの音楽の素晴らしさを伝えることに成功しています。

まとめ

PILOT(パイロット)は、単なる「ワンヒットワンダー」ではなく、ポップミュージックの歴史において重要な位置を占めるバンドです。

ビートルズの遺伝子を持つPILOT(パイロット)の音楽は40年以上経った今でも色褪せることなく、新しいリスナーを魅了し続けています。

皆さんも週末にでもパイロットの曲をかけて、70年代の輝かしいパワーポップの世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

きっと「なんでもっと早く知らなかったんだろう!」と思うはずです!

特にビートルズのポップな一面が好きな方や、ラズベリーズ、バッドフィンガー等が好きなら絶対に気に入るでしょう。

もちろんブリティッシュポップ好きには間違いなしのおすすめバンドとなります。

それでは、また次回の音楽ブログでお会いしましょう!

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