MENU

個人賠償責任補償は特約としてどの保険に付けるのがオススメ?

個人賠償責任補償

個人賠償責任補償(特約)は、どの保険に付ければいいの(お得なの)?

と考えていませんか?

大手保険代理店で10年以上店長経験のあるFPの僕が、最もお得で合理的な「個人賠償責任補償(特約)」のつけ方をお伝えします。

この記事を見ておくことで「個人賠償責任補償(特約)」をどの保険に付ければいいか?がわかりますし、付け忘れもなくなりますよ。

目次

ほぼ義務化!個人賠償責任補償保険とは?

自転車保険等への加入を義務化する自治体が増えていますが、よくよく中身を見てみると、この「個人賠償責任補償」を付けておいてください、という内容になっています。

罰則こそありませんが「この補償は付けておいてね」とされているわけです。

そもそも個人賠償責任補償とは何であり、なぜ義務化されているのでしょうか?

個人賠償責任補償保険とは?

日常生活において他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負った場合に補償する保険です。

例えば、次のような場合に使うことができます。

  • 自転車運転中に誤って通行人にケガをさせてしまった場合
  • 子どもや飼っているペットが他人を傷つけたりモノを壊してしまった場合
  • 線路への立入り等により電車等を運行不能にさせた場合
  • マンションで選択中にホースが外れ、階下に水を漏らしてしまった場合

などです。

保険会社によっては、国内だけでなく海外での事故も補償の対象になることもあります。

保険会社によっては「日常生活賠償補償」と名称が異なります。

「個人賠償責任補償保険」が義務化されている理由ですが、やはり損害賠償額が高額になり得るからですね。

実際、神戸地裁で出た判決で「約9,520万円」という高額な損害賠償額が出たことが発端です。

歩行中の女性が小学5年男子児童(当時)の自転車にはねられて頭の骨を折るなどの重傷を負いその後寝たきりの状態になったとして上記賠償額となったわけですが、その金額の大きさからも「個人賠償責任補償保険」が一躍有名になりました。

もし「個人賠償責任補償保険」に加入していなければ約1億円もの借金を背負って生きていくことになります。

考えただけでもゾッとしますね。

ちなみに多くの保険会社では単品で掛けることはできず、損害保険(自動車保険・火災保険・傷害保険など)の特約として付帯できるケースがほとんどです。

コープ共済では単品で「個人賠償責任補償保険」を会員向けに用意しています。

「個人賠償責任補償保険」のポイント

「個人賠償責任補償保険」に加入する場合、大きなポイントがいくつかあります。

具体的に見ていきましょう。

POINT
補償範囲
個人賠償責任補償保険の範囲
  • 記名被保険者本人
  • 配偶者
  • 同居の親族
  • 別居の未婚の子 (※婚姻歴のない子に限る)

ここまで範囲になります。結構広いですよね。

  • ただし、一部の保険では範囲を被保険者本人のみに絞るなどしているものもありますので、念のため必ず保険会社や代理店に確認するようにしてください。

つまり、同居の家族が「個人賠償責任補償保険」に入っていれば、それぞれの家族が入る必要はありません。

POINT
重複加入に注意

上記の理由から「個人賠償責任補償保険」は家族の誰かが一つ入っていれば、他の保険で掛けなくても大丈夫なんです。

「個人賠償責任補償保険」は損害保険(自動車保険・火災保険・傷害保険・学校の保険etc)に、それぞれ特約として付けられるようになっていることがほとんどです。

お父さんが火災保険に特約で付帯しているのに、同居の配偶者が自動車保険に付けていたり、同居のお子さんが学校で入っている傷害保険にも付いていた、というのは本当によくあることです。

POINT
補償額

そして「補償額」も大切です。

最低「1億円」としておきましょう。

理想を言えば「無制限」ですが、「無制限」の会社より上限「1億円」の会社が多いです。

たまに「1000万円」とかで付いているのを見かけますが、「1億円」に変更したとしても保険料は大して変わらない(もともと「個人賠償責任補償保険」自体が安い)ので、補償額はしっかりと確認しておいてください。

POINT
示談交渉サービスの有無

「示談交渉サービス」が付いているかも重要です。

示談交渉サービスとは、事故により法律上の損害賠償責任を負担することになった場合に、被保険者に代わって保険会社が示談交渉を行ってくれるサービスのことです。

この「示談交渉サービス」が付いていないと、相手との交渉、損害費用の確認、書類の取り付けなど、面倒なことは全て自分自身で行うことになります。

そして最終的に当事者同士で決まった賠償金額が保険金として支払われる、ということになります。

この「示談交渉サービス」は絶対に必要と覚えておいてください。

「個人賠償責任補償保険」が重複していないか確認しよう

さて、ここまで「個人賠償責任補償保険」の重要なポイントを見てきました。

実際に加入している保険の中身をしっかり確認してみましょう。

ゆとら

上記のことを知らず、重複して加入しているケースは本当によくあるんです。

「個人賠償責任補償保険」の費用自体は月額1~200円ぐらいで高額ではありませんが、重複しているのは勿体ないですからね。

重複していれば、保険会社や代理店に電話をして特約を外す手続きを依頼してください。

逆に「付帯していなかった」もしくは「補償額が不足していた」場合は、途中からでも「個人賠償責任補償保険」を付けることができますので、やはり保険会社や代理店に連絡してください。

「個人賠償責任補償保険」はどの保険に付けるのがいいか?

では「個人賠償責任補償保険」は、どの保険に特約で付けておけばいいのでしょうか?

この質問に100%の回答はありませんが、個人的には「火災保険」に付帯するのがいいと思っています。

ゆとら

その際「補償額」「示談交渉サービス」などはしっかりと確認してね。

なぜ「火災保険」かと言うと、住む家がある限りは「火災保険」に必ず入り続けるからです。

つまり「個人賠償責任補償保険」の付け忘れが最も発生しにくいのが「火災保険」なのです。

また「火災保険」は長期で掛けることができる保険(最長5年まで)なので、多少なりとも割引が効くことが多く、「個人賠償責任補償保険」を特約で付帯するには最適とも言えます。

持ち家でなくても、賃貸の際に入る火災保険にも「個人賠償責任補償保険」は特約で付けることができますので、やはり住む家がある場合は「火災保険」に付帯しておくのが一番忘れにくいでしょう。

もし「自動車保険」に付けていれば、自動車を手放す際に「個人賠償責任補償保険」も無くなってしまい、そのまま付帯漏れ、という事態になりかねません。

ただそれでも加入している保険会社によっては「自動車保険」に付帯できる「個人賠償責任補償特約」の方が内容が良い(補償が無制限など)ケースもありますので、その辺りはよく考えて入るようにしてください。

個人的には補償額は「1億円」あれば十分だと思います。

まとめ

「個人賠償責任補償保険」について解説してきました。

ポイントを押さえているか、重複加入していないか、または付け忘れていないか、などをしっかりと確認しておいてください。

この「個人賠償責任補償保険」意外と使う機会ってあるんですよ。

実際、うちの子の友人がうちのカーポートに石を投げて割ってしまった際には、親御さんに「個人賠償責任補償保険」を使って賠償してもらいました。

備えあれば憂いなし。

保険は正にその言葉にピッタリの商品ですので、事前に「ゆとり」を持って確認し、こころにゆとりを持っておいてください。

最近よくあるほけんショップに行くもよし。

手軽に証券を見てほしい、という方は、LINEでパパっと家にいながら5分でできる「ほけんのAI」もオススメです。

ちなみに僕はもちろん「火災保険」に特約として付帯しています。

加入している損害保険を全部、一度確認して重複していないか見ておいてくださいね。

この記事が面白いなと思ったらシェア頂けると嬉しいです!
  • URLをコピーしました!
目次