『楽器正宗』という日本酒がおいしいくって人気あるんだって?
という耳の早い日本酒好きな方。
僕は『楽器正宗』を初めて飲んだ時には、ある意味衝撃を覚えました!
『楽器正宗』は、とにかく本醸造で安いんですが、美味しいんですよ!
そう『十四代』みたいに。
日本酒のトップオブトップの『十四代』を目指して造られたと言われる人気急上昇中の日本酒『楽器正宗』とはどんな味わいなのか?
楽器正宗とは?福島県『楽器正宗』の魅力
楽器正宗の歴史と由来
『楽器正宗』は、大木大吉本店(福島県)の日本酒です。
大木大吉本店は元々『自然郷』という日本酒の方が有名でしたが、最近ではどちらかというと『楽器正宗』の人気が高まってきています。
名前の由来は「酒造りも楽器を奏でることも、元は同じく神様への捧げ物」と言われたことに由来しています。
大木大吉本店公式HPには
華やかで香味に優れた淡麗な本醸造。 好みの曲を聞くように暮らしに潤いを与えてくれる酒です。
とありますね。
本醸造なのでアルコール添加されたお酒なんですが、その本醸造で超美味な日本酒と言えば・・・
そうあの『十四代』を思い起こさせます!
僕が初めて『楽器正宗』を飲んだ時に覚えた衝撃は『十四代 本丸』を飲んだ時に似ていたんですよね!
実は、この『楽器正宗』、質より量を求められていた時代に造られていたものを五代目蔵元兼杜氏が一度終売させ、2016年に新たに生まれ変わらせた日本酒なのです。
そしてこの『楽器正宗』復活には、『十四代』を醸す山形県・高木酒造の髙木顕綱氏の後押しがあったというから驚きです。
だから『楽器正宗』に『十四代』を感じたのかも!
楽器正宗の種類と特徴
『楽器正宗』は、当初は種類が少なかったのですが、今は様々な種類が販売されています。
『十四代』に似た芳醇旨口が多いですが、あえての辛口『楽器正宗 本醸造 中取り off-dry』なんかもあります。
しかしそのほとんどに共通する特徴が「フルーティー」「ジューシー」「バランスがいい」ということ。
このあたりも、芳醇旨口な銘酒『十四代』を思わせますね。
楽器正宗の人気銘柄とおすすめ
まずは『楽器正宗』を代表する日本酒『楽器正宗 本醸造 中取り』を飲んでいただくことをおすすめします。
『楽器正宗 本醸造 中取り』に楽器正宗というお酒の魅力がギッシリ詰まっている、と思うからです。
『十四代』で言う本丸みたいなもの。
僕が初めて飲んだ『楽器正宗』はこの本醸造中取りでした。
『楽器正宗 本醸造 中取り』は、福島県産「夢の香」というお米で造られています。
精米歩合は麹米60%、掛米70%、アルコール度数15度です。
よく行く日本酒居酒屋の大将が
面白い酒あるけど、飲む?
と言って出してくれたのが『楽器正宗 本醸造 中取り』との初めての出会いでした。
思わず
うまっ!!
といつの間にか叫んでいたのが昨日のことのように思い出されます。。。
フレッシュでジューシーで、まるで「青りんご」のような味わい。
そして後味も良く、バランスの取れた味わいで、最後はスパっと切れる感じ。。。
「こ、これ、なんですか!?」
と聞かずにはいられませんでした。
『楽器正宗』という聞いたこともない日本酒の本醸造と聞いて、なおビックリしましたね。
並みの吟醸酒を上回る香りの良さとバランスの良さ!
個人的には『十四代 本丸』を初めて飲んだ時以来の衝撃を受けました。
そして『楽器正宗』ファンに一気になった瞬間でした。
ただ・・・やはり今は日本酒ファンの中でも人気酒になってしまい、売っていないこともしばしば。。。
その場合は、違う種類を何とか探してでも飲んでみてほしいのですが、やはり本命に近いのはレギュラー酒。
『楽器正宗 本醸造 別撰』もしくは『楽器正宗 本醸造 別撰 中取り』ですね、どちらもウマイです。
『楽器正宗 本醸造 別撰』も相当ウマイです。
同じ「夢の香」を使っているだけあって、方向性は似ています。
ややフレッシュ度合いが、通常『楽器正宗 本醸造 中取り』の方がありますね。
ただ『中取り』じゃないほうが、最後のシュッっとするガス感みたいなものが爽やかな気もしなくはないです。
ここまでの『楽器正宗 本醸造 中取り』『楽器正宗 本醸造 別撰』『楽器正宗 本醸造 別撰 中取り』が、通年販売されているレギュラー酒ということになります。
レギュラー酒でさえ売り切れることがあるんです。。。
『楽器正宗』特別純米・純米吟醸・大吟醸の特徴と味わい
最近では『楽器正宗』の特別純米・純米吟醸や限定品も登場し、人気を博しています。
どれも美味しく、やはりなかなか手に入りません。
代表的なもののみご紹介します。
『楽器正宗 純米吟醸 愛山 中取り』
「愛山」はファンも多い酒米ですが、桃のようなジューシーな甘さと吟醸ならではの上品さが特徴です。
甘みと旨みの調和がバッチリで当然人気です。
『楽器正宗 純米吟醸 雄町 中取り』
こちらは「オマチスト」と言われる愛好者が多い酒米「雄町」を使った純米吟醸。
柔らかく繊細な甘みを持つ「雄町」の特徴を引出し、好バランスに仕上げています。
この他にも純米吟醸は「山田錦」「出羽燦々」もしくは「雄町×山田錦」なんてのもあります。
『楽器正宗 Queen』
『楽器正宗 Queen』は、特別純米酒。
名前のとおり、クイーン(女王)のような優しさを感じる甘さと柔らかさ。
アルコール度数は12度と低く、純米酒らしく、お米の甘みと酸味、苦味などを程よく引きたてています。
『楽器正宗 フォルテピアノ』
他にアルコール度数が13度のフレッシュで軽やかな『楽器正宗 Forte Pianoフォルテピアノ』なんてものあります。
低アルコールですが、あまりそれを感じさせないジューシーさ、それでいて飲みやすさは低アルで抜群です!
『楽器正宗 Queenクイーン』『楽器正宗 Forte Pianoフォルテピアノ』ともに、低アルで女性に相性が良さそうです。
『楽器正宗 純米酒 純醸』
『楽器正宗 純米酒 純醸』を初めて見つけた時には嬉しかったなぁ。。。
バナナのようなフルーツを思わせる甘い香り。
口当たりも非常に滑らかですが、少しガス感もある辺りが『楽器正宗』っぽい。
さすが楽器正宗の純米酒!
と感動したのを覚えています。
一度しか飲めていなんですよね~。。。
『楽器正宗 大吟醸 黒鼓 中取り TYPE C』
『楽器正宗 大吟醸 黒鼓 中取り TYPE C』は、ごめんなさい。
まだ出会ったことも飲んだこともないんですよね。
ただこのネーミング。
大木大吉本店にしては珍しい挑戦的なネーミングですね。
まるで新進気鋭の人気日本酒銘柄『新政』のネーミングのようです。
鑑評会出品酒クラスの大吟醸だそうで『白鼓』というのもあるようですね。
どちらもやはり『楽器正宗』に共通したフルーティーでジューシーな飲み口のようです。
楽器正宗の取り扱い店舗
『楽器正宗』ほどの日本酒になると、しっかり温度管理できるような名店にしか置いていません。
「はせがわ酒店」では良く見かけますが、人気店ですし、すぐに売り切れますね。
オンライン通販と購入方法
うちの近くにある名店にも『楽器正宗』は置いていません。
近くに名店が無い場合は、オンライン通販で購入するしかないですが、オンラインの「はせがわ酒店」に登録しておきメール等を確認したり、後は「Yahoo!ショッピング」が意外と残っていて狙い目です。
まとめ
とにかく人気が急上昇中の『楽器正宗』。
少しプレミア価格で販売されることも増えてきました。
なので、見つけたら「即買い」でいいと思います。
タイミングさえ合えば、オンラインでもちゃんと購入できますので、何度か見に行きましょう。
また良い日本酒を揃えてくれている居酒屋があれば、そこで飲むもよし!
まだ『楽器正宗』を飲んだことのない方は、先入観なしでぜひ飲んでみてくださいね!
きっと美味しい日本酒の扉が開いてしまいますよ。